[ムンバイ 18日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは18日、インドの長期国内・外国通貨建てソブリン格付けを据え置き、見通しも安定的で維持した。
長期国内・外国通貨建て発行体格付けと、国内通貨建てのシニア無担保格付けは「Baa3」で変わらず、その他の短期国内通貨建て格付けは「P-3」という。
ムーディーズは「インド経済の潜在成長率は過去7─10年で低下しているものの、国際的な水準から見れば急速な成長を続ける可能性が高いという見解に基づく」とした上で、「GDP(国内総生産)の高成長は所得水準の漸進的な上昇と経済全体の強靭性に寄与する。ひいては緩やかな財政再建と政府債務の安定化を支えるだろう」と指摘した。
同国の金融セクターは引き続き強化されており、これまで格付けの引き下げ圧力となっていた経済・偶発債務リスクの大部分が低減しているとした。
一方で、国内外の持続的な金利上昇はインドソブリン格付けの長年の特徴となっている高水準の債務負担と脆弱な債務負担能力に起因するリスクを浮き彫りにしており、それらは今後も続くと予想しているとした。