[北京 21日 ロイター] - 中国政府の7月の土地販売収入は19カ月連続で減少した。地方政府の財政を一段と圧迫しそうだ。
7月の政府土地販売収入は、中国財政省が21日に発表した統計に基づくロイターの計算で前年比10.1%減少。前月は24.3%減だった。
1─7月の販売収入は前年比19.1%減の2兆2875億元(3131億ドル)だった。
不動産市況の悪化で債務不履行に陥る不動産開発業者が相次ぎ、多くの地方政府の財政は悪化している。
ムーディーズの副社長兼シニア・クレジット・オフィサーのジェニファー・ウォン氏は8月に「不動産セクターの経済への寄与が低下しており、結果的に土地の販売が構造的に減少し、地方政府の財政収入は目減りしている」と指摘。
「同時に、一部地方政府ではすでに債務負担にが増大している。融資平台(地方政府傘下の金融事業会社)の一部は借り換え負担が大きく、特に財源が悪化している弱い地域のデフォルトリスクを高めている」と述べた。