[バンコク 25日 ロイター] - タイ商務省が25日発表した7月の貿易統計(通関ベース)によると、輸出が前年同月比6.2%減と、予想を大きく上回る落ち込みとなった。世界的な需要低迷が響いた。
減少は10カ月連続。ロイターがまとめたアナリストの予想平均は0.75%減だった。
輸入も11.1%減少した。貿易収支は19億8000万ドルの赤字。市場予想は13億ドルの赤字だった。
1─7月の輸出は前年比5.5%減、輸入は4.7%減。貿易収支は82億9000万ドルの赤字だった。
7月の輸出額は221億4000万ドル。
商務省のキーラティ事務次官は記者会見で、タイの輸出減少は他の多くの国より小幅にとどまっていると指摘した。
また、今年の目標である1─2%の輸出成長率達成に取り組むとしながら、実現は困難との見方を示した。
その上で「7月の輸出は減少したが、大局的に金額としては悪くない」と語った。