Zaheer Kachwala
[29日 ロイター] - 米パソコン大手HPは29日、通期利益予想を下方修正した。1年超にわたるパソコン部門の不振と主要市場である中国の需要低迷を受けた。
エンリケ・ロレス最高経営責任者(CEO)は「第4・四半期も引き続き成長を見込んでいるが、外部環境は想定ほど急速に改善しておらず、その結果、予想を下方修正した」と述べた。
調査会社カナリスによると、中国へのパソコン出荷台数は過去数カ月で19%減少している。
ロレスCEOは「中国がすぐに回復するとは思えない。現時点では、どの計画にも中国の回復を織り込んでいない」とした。
調整後1株利益予想は3.23─3.35ドルと従来の3.30─3.50ドルから引き下げた。
第3・四半期決算は売上高が9.9%減の132億ドル。市場予想は133億7000万ドルだった。
ただコスト削減が寄与し、調整後1株利益は0.86ドルと市場予想の0.81─0.91ドルに一致した。
総費用は前年同期比8.6%減となった。