[北京 30日 ロイター] - 中国の銀行セクターが30日の中国・香港株式市場で下落している。既存の住宅ローン金利が引き下げられて収益性が低下するとの懸念が背景。
中国市場のCSI銀行株指数は0.5%安、香港市場のハンセン中国本土系銀行株指数は0.13%安。
関係筋によると、中国当局が債務危機で打撃を受けた不動産部門を再生させ、低迷する経済の活性化に向けた取り組みを強化する中、一部の国有銀行が既存の住宅ローン金利を近く引き下げる可能性がある。
中国主要3行の純金利マージン(NIM、利ざや)は第2・四半期に縮小した。
格付け会社フィッチ・レーティングスのアジア太平洋金融機関担当責任者ビビアン・シュエ氏は、NIMの縮小と個人向けローン需要低迷により、銀行セクターの収益への圧力は今年下期から来年にかけて続く見込みだと述べた。
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