40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

豪実質GDP、第2四半期は前期比+0.4% リセッション懸念和らぐ

発行済 2023-09-06 10:56
更新済 2023-09-06 13:09
© Reuters. オーストラリア統計局が6日発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比、前年比ともに市場予想をやや上回る伸びとなった。写真は、シドニーのビジネス街の遠景。202

[シドニー 6日 ロイター] - オーストラリア統計局が6日発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比、前年比ともに市場予想をやや上回る伸びとなった。輸出と公共投資がけん引する一方、高水準の金利が需要を抑制し家計消費は低迷した。

GDPは前期比0.4%増加。市場予想は0.3%増だった。第1・四半期GDPは0.4%増に上方修正された。

前年比では2.1%増加。市場予想は1.8%増。

学生や観光客の増加に伴う純輸出と公共投資が成長をけん引し、企業在庫の大幅な減少を補った。

ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、ハリー・マーフィー・クルーズ氏は「豪経済はさまざまな課題を抱えながらも、依然として驚くほど底堅い」と指摘した。

その上で「家計は厳しい状況が続き、政府支出は高水準から緩やかになり、設備投資も利益の圧迫を受けて鈍化する」との見方を示し、成長は弱まると予想した。

成長の原動力だった家計消費は0.1%の増加にとどまり、生活必需品やサービスへの支出が増加分を占めた。

貯蓄率はさらに低下し3.2%と2008年以来の低水準となった。生活費の急上昇や、11%増となった住宅ローンの返済増加などが背景にある。

チャルマーズ財務相は高水準の金利と中国を中心とする世界的な不確実性により、景気は大幅に減速するとの見通しを示した。リセッション(景気後退)は予想していないとした。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、マルセル・ティエリアント氏は「今回のやや強めの数字が中銀に引き締めサイクルの再開を促すかどうかは疑問だ。中銀が最も懸念しているのは個人消費が健全がどうかであり、きょうの数字はその不調を浮き彫りにした」と指摘した。

市場は、オーストラリア準備銀行(豪中銀)が年内に最後の利上げを行う確率を30%程度しか織り込んでいない。

第2・四半期の単位労働コストは前年比7.2%増と引き続き大幅な伸びを示したが、生産性は依然低迷しており、労働時間当たりGDPは前期比2%減少した。

BISオックスフォード・エコノミクスのマクロ経済予測責任者ショーン・ラングケーク氏は労働コストについて「インフレはピークに達したが、これは豪中銀にとって長く懸念材料となるだろう」と語った。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます