[シドニー 2日 ロイター] - 不動産コンサルティング会社コアロジックが2日公表した9月の豪住宅価格は前月比0.8%上昇と、前月下方改訂された0.7%から伸びがやや加速した。
金利上昇で一時購買意欲が低下したが、年内に最高値を更新する可能性があるとみられている。
コアロジックは、算出方法の更新により市場の底入れは1月だったとの見解を示した。
州都で最大の上昇が見られたのはアデレードの1.7%上昇、ブリスベンとパースの1.3%上昇など。
最大市場のシドニーとメルボルンは、それぞれ1.0%と0.4%上昇した。
住宅価格指数は1月の底入れから6.6%回復したが、昨年4月に記録した過去最高水準は1.3%下回っている。
コアロジックのリサーチディレクター、ティム・ローレス氏は、現状の伸び幅から、価格指数は11月に過去最高を更新するとの見通しを示すとともに、シドニーとメルボルンでは中価格帯市場で最大の伸びが見られると指摘。「値頃感が再び薄れ、敷居がより低い中価格帯市場に需要が偏向している可能性がある」と述べた。