[モスクワ 4日 ロイター] - ロシア財務省が4日発表した統計によると、9月の石油・ガス歳入は前月比約15%増の7399億ルーブル(74億4000万ドル)だった。鉱物採掘税収入の増加が寄与した。前年同月比では7.5%増。
また、1─9月の石油・ガス歳入は前年同期比34.5%減の5兆5760億ルーブルだった。
ロシアのエネルギー歳入は減少している。原油価格の上限設定や海上経由による原油輸出禁止など、欧米諸国から制裁措置を受けていることや、欧州向けガス送管「ノルドストリーム」が閉鎖されていることが理由。
9月の鉱物採掘税収入は1兆0900億ルーブルと、8月の8748億ルーブルから増加した。商品価格高が背景。
財務省は、今年の石油・ガス歳入が23%減の8兆9400億ルーブルと想定して予算を計上。財政赤字は約3兆ルーブルの見通し。これは、国内総生産(GDP)の2%に相当する。