[ローマ 6日 ロイター] - 国連食糧機関(FAO)が6日発表した9月の世界の食料価格指数は前月からほぼ横ばいとなった。植物油、乳製品、食肉が値下がりし、砂糖とトウモロコシの急上昇を相殺した。
9月の世界の食料価格指数は平均121.5。8月は当初の121.4から121.6へ改定された。
前年同月比では10.7%低下した。
穀物指数は前月比1.0%上昇し、トウモロコシは7%急騰した。一方小麦は1.6%、コメは0.5%それぞれ下落した。
砂糖指数は9.8%上昇し、2010年11月以来の高水準を記録した。エルニーニョ現象が生産に悪影響を及ぼし、来シーズンの供給が世界的に逼迫するとの懸念が高まった。
植物油は3.9%下落した。乳製品も2.3%下落し9カ月連続のマイナスとなった。食肉価格は1.0%下落。
FAOは穀物需給に関する別の報告書で、今年の世界の穀物生産を28億1900万トンと予想し、前回予想の28億1500万トンから小幅に上方修正した。22年の実績から約0.9%の増加となる。
好天が続きロシアとウクライナの収量予測が上振れしたことが要因と説明した。
FAOの穀物需給見通しは、世界の小麦生産は7億8500万トン、粗粒穀物は15億1100万トン、コメは5億2310万トンとしている。