Harry Robertson
[ロンドン 9日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックが収集した業界データによると、高利回りを背景に世界の債券関連の上場取引型金融商品(ETP)への資金流入額が今年に入り記録的な水準に達している。
第1─第3・四半期の世界の債券関連ETPへの流入額は2350億ドル超で、前年同期の1700億ドルを大きく上回った。
ETPで圧倒的に人気があるのは上場投資信託(ETF)。
世界の債券ETFの運用資産は7月に初めて2兆ドルに達した。JPモルガンの推定では過去10年で年平均約20%伸びた。
世界の債券利回りはインフレ抑制に向けた中央銀行の利上げで、過去2年間に急上昇した。
ブラックロックでiシェアーズ債券ETFのグローバル共同責任者を務めるブレット・パイバス氏は、現在の利回り水準において債券がポートフォリオで果たす役割やボラティリティーを乗り切る上での役割がますます重要になっていることをデータは示していると述べた。