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アウトソーシング Research Memo(4):人材提供数の拡大が業績の伸びをけん引する成長モデル

発行済 2015-10-16 16:08
更新済 2015-10-16 16:33
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■会社概要 (3)事業特性 a)人材提供数(採用数)の積み上げが業績の伸びをけん引する成長モデル アウトソーシング (T:2427)の主力事業は、顧客に対する人材提供数(外勤社員数)の拡大が業績の伸びをけん引する成長モデルである。
したがって、景気後退時を除けば、提供する人材の採用数をいかに積み上げていくかが業績拡大のカギを握る。
その一方で、採用費(採用単価)の動向が損益面の変動要因になることにも注意が必要である。
最近の採用単価の高騰は、業界においても大きな課題となっている。
同社は、M&Aの活用のほか、TVCMなどを通じた効果的な広告、グローバルな採用ネットワークや大学との連携によるブランディング強化、採用後の教育体制の充実などで優位性を発揮することで効率的な人材確保を図っている。
b)景気変動や労働者派遣法の影響を受けやすい事業特性 製造系アウトソーシング事業は、メーカーの量産工程における変動部分を請負う性質から、景気変動(生産変動)の影響を受けやすい特性をもっている。
また、労働者派遣法など関連法規の動向にも大きく影響を受けることに注意が必要である。
最近の動向として、2013年4月の改正労働契約法により契約社員や期間従業員等、雇用契約に期限のある有期雇用について、有期雇用契約が反復更新され通算5年を超えた場合は、労働者の申し込みにより、契約期間の定めのない無期雇用に転換する仕組みが導入された。
また、今回の改正労働者派遣法は、これまで3年を超えて契約できなかった派遣について、派遣会社の正社員(無期雇用社員)の派遣の場合には期間制限なしで継続可能になるなど、派遣先企業にとっては派遣活用の利便性を高める内容となっている。
一方、派遣会社にとっては、これまでの期間雇用社員を活用した派遣から無期雇用社員を活用した派遣へと移行を促すことになり、固定人件費を持つリスクが発生することになる。
もっとも、同社では、労働市場がひっ迫している現状においては、期間社員の採用費が高騰する傾向にあり、そこはトレードオフの関係にあるとみており、むしろ、無期雇用社員を活用することにより、派遣業界が日本の安定雇用を担う産業として発展するチャンスと捉えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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