[台北 8日 ロイター] - 台湾財政部が8日発表した4月の輸出は前年同月比4.3%増の375億ドルと、市場予想を下回った。対中輸出が低迷した。
ただ、対米輸出は過去最高を記録した。人工知能(AI)関連製品の需要が好調だった。
財務部は今年上半期の輸出について安定成長を見込んでいると表明。高金利や地政学的緊張が世界経済の重しになるが、AIや高性能コンピューティングを基盤とする新技術が需要を生み出すとの見方を示した。
輸出は6カ月連続で増加した。ロイターがまとめた市場予想は10.2%増、3月は18.9%増だった。
財政部は5月の輸出を前年同月比7─10%増と予想した。
対米輸出は81.6%増の102億ドル。3月は65.7%増だった。台湾積体電路製造(TSMC)などの台湾企業は、アップル、エヌビディアなど米国のハイテク大手の主要サプライヤー。
対米輸出額は対中輸出額に迫っている。対中輸出は11.3%減の113億ドル。3月は1.3%減だった。
4月の電子部品の輸出総額は前年同月比17.7%減の129億5000万ドル、半導体輸出は18.8%減だった。
台湾の4月の輸入は6.6%増の310億ドル。市場予想は7.6%増だった。