9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・資源・素材株を中心としたリバランスの動き ・ドル・円は119円91銭付近、アジア株高受けじり高 ・鉄鋼大手の一角や国際帝石 (TOKYO:1605)にアナリストの好評価 ■資源・素材株を中心としたリバランスの動き 日経平均は反発。
140.89円高の18282.06円(出来高概算12億6000万株)で前場の取引を終えた。
8日の米国市場では、NYダウ、ナスダックともに上昇。
注目されたFOMC議事録では、低インフレ懸念で利上げ見送りが明らかになるなど、議事録の内容が好感された。
これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の18295円となり、これにさや寄せする格好からのスタート。
ただし、ファーストリテ (TOKYO:9983)が発表した2016年8月期計画は、営業利益が2000億円と市場コンセンサス(2270億円程度)を下回る。
これを受けて売り気配からのスタートとなっており、上値の重石に。
もっとも、全体としては押し目買い意欲は強く、一時18200円を下回る局面がみられたものの、その後は寄り付き水準での底堅さをみせている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。
規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。
セクターでは、鉄鋼、非鉄金属、鉱業、石油石炭、機械、ゴム製品、卸売など、資源・素材関連を中心に強い動きに。
ファーストリテは9%を超える下落となったが、結果的にはこれがSQ値を下げる格好となり、その後はSQ値が支持線として意識される格好になっている。
ただし、週末要因のほか、米アルミ大手アルコアの時間外の下落影響などが警戒されていることもあり、大きなトレンドは出難いだろう。
そのため、資源・素材株を中心としたリバランスの動きにとどまりそうである。
また、決算発表が今後本格化することもあり、次第に業績相場に移行する格好。
個人主体の材料株などは、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は119円91銭付近、アジア株高受けじり高 ドル・円は119円91銭付近で推移。
日経平均株価のプラス圏推移でややドル買い方向に振れている。
8日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合(9月16-17日開催分)の議事録には、「引き締め時期は近づいたが、見通しが明確化するまで様子見が賢明」との見解が記されていた。
また、インフレの下方リスクに言及されたことも明らかになり、ドル・円は前日海外市場で、119円68銭まで下落した。
ただ、その後は再び120円付近に戻しており、東京市場でもこの水準が続いた。
ドル買い材料が乏しいため積極的な買いは入りにくいが、日経平均の上昇が相場を下支えしている。
ランチタイムの日経平均先物がさらに堅調地合いとなっていることから、午後もややドル高・円安方向に振れやすいとみる。
上海総合指数の値動きが、引き続き手がかりとなりそうだ。
12時22分時点のドル・円は119円91銭、ユーロ・円は135円29銭、ポンド・円は184円25銭、豪ドル・円は87円19銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・ファナック (TOKYO:6954)、京セラ (TOKYO:6971)、ソフトバンクG (TOKYO:9984)が日経平均を約52円押し上げ ・鉄鋼大手の一角や国際帝石 (TOKYO:1605)にアナリストの好評価 ・小売セクターはファーストリテ (TOKYO:9983)の急落響き下落 ☆後場の注目スケジュール☆ ・特になし <海外> ・特になし <SY>
・資源・素材株を中心としたリバランスの動き ・ドル・円は119円91銭付近、アジア株高受けじり高 ・鉄鋼大手の一角や国際帝石 (TOKYO:1605)にアナリストの好評価 ■資源・素材株を中心としたリバランスの動き 日経平均は反発。
140.89円高の18282.06円(出来高概算12億6000万株)で前場の取引を終えた。
8日の米国市場では、NYダウ、ナスダックともに上昇。
注目されたFOMC議事録では、低インフレ懸念で利上げ見送りが明らかになるなど、議事録の内容が好感された。
これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の18295円となり、これにさや寄せする格好からのスタート。
ただし、ファーストリテ (TOKYO:9983)が発表した2016年8月期計画は、営業利益が2000億円と市場コンセンサス(2270億円程度)を下回る。
これを受けて売り気配からのスタートとなっており、上値の重石に。
もっとも、全体としては押し目買い意欲は強く、一時18200円を下回る局面がみられたものの、その後は寄り付き水準での底堅さをみせている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。
規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。
セクターでは、鉄鋼、非鉄金属、鉱業、石油石炭、機械、ゴム製品、卸売など、資源・素材関連を中心に強い動きに。
ファーストリテは9%を超える下落となったが、結果的にはこれがSQ値を下げる格好となり、その後はSQ値が支持線として意識される格好になっている。
ただし、週末要因のほか、米アルミ大手アルコアの時間外の下落影響などが警戒されていることもあり、大きなトレンドは出難いだろう。
そのため、資源・素材株を中心としたリバランスの動きにとどまりそうである。
また、決算発表が今後本格化することもあり、次第に業績相場に移行する格好。
個人主体の材料株などは、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりやすいだろう。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は119円91銭付近、アジア株高受けじり高 ドル・円は119円91銭付近で推移。
日経平均株価のプラス圏推移でややドル買い方向に振れている。
8日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合(9月16-17日開催分)の議事録には、「引き締め時期は近づいたが、見通しが明確化するまで様子見が賢明」との見解が記されていた。
また、インフレの下方リスクに言及されたことも明らかになり、ドル・円は前日海外市場で、119円68銭まで下落した。
ただ、その後は再び120円付近に戻しており、東京市場でもこの水準が続いた。
ドル買い材料が乏しいため積極的な買いは入りにくいが、日経平均の上昇が相場を下支えしている。
ランチタイムの日経平均先物がさらに堅調地合いとなっていることから、午後もややドル高・円安方向に振れやすいとみる。
上海総合指数の値動きが、引き続き手がかりとなりそうだ。
12時22分時点のドル・円は119円91銭、ユーロ・円は135円29銭、ポンド・円は184円25銭、豪ドル・円は87円19銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・ファナック (TOKYO:6954)、京セラ (TOKYO:6971)、ソフトバンクG (TOKYO:9984)が日経平均を約52円押し上げ ・鉄鋼大手の一角や国際帝石 (TOKYO:1605)にアナリストの好評価 ・小売セクターはファーストリテ (TOKYO:9983)の急落響き下落 ☆後場の注目スケジュール☆ ・特になし <海外> ・特になし <SY>