■NY株式:NYダウ14ドル安、決算発表を控えて様子見ムード米国株式相場は下落。
ダウ平均は14.11ドル安の26143.05、ナスダックは16.88ポイント安の7947.36で取引を終了した。
3月生産者物価指数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が49年ぶりの低水準となり、買いが先行。
しかし、明日から本格化する1-3月期決算発表を見極めたいとの思惑から小幅下落となった。
セクター別では、資本財や保険が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した家庭用品小売のベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は、決算内容が嫌気され大幅下落。
清涼飲料メーカーのキューリグ・ドクターペッパー(KDP)は、モルガン・スタンレーによる投資判断引き下げを受け軟調推移。
電気自動車のテスラ(TSLA)は、パナソニックとのバッテリー工場「ギガファクトリー」の拡張計画修正が報じられ売られた。
一方で、米長期金利の上昇で、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が堅調推移となった。
欧州連合(EU)は、英国のEU離脱期限を10月31日まで延期する妥協案に合意した。
EUとの離脱協議が合意に至れば早期離脱も可能だが、英国の政治的な先行き不透明感が相場の重しとなる状況は暫く続くことになる。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:米長期金利上昇でドル買い強まる11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円18銭から111円70銭まで上昇し、111円65銭で引けた。
米3月生産者物価指数が予想を上回ったほか、米週次失業保険申請件数は20万件を下回るなど良好な結果受けて、利下げ観測は一段と後退した。
米30年債入札結果を受けた債券利回りの上昇に伴いドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1276ドルから1.1250ドルまで下落し、1.1255ドルで引けた。
ドイツ政府は2019年の経済成長見通しを従来の1.0%から0.5%に引き下げたと地元紙シュピーゲルが報じユーロ売りが強まった。
ユーロ・円は、125円25銭から125円72銭まで上昇。
ポンド・ドルは、1.3095ドルから1.3051ドルまで下落した。
英国が欧州連合(EU)離脱を延期し無秩序な離脱がとりあえず回避される見込みとなったが、大きな問題は未解決であり、ポンド売りは継続。
ドル・スイスは、1.0046フランまで上昇後、1.0022フランまで反落した。
■NY原油:反落で64.61ドル、原油高継続でOPEC加盟国は増産の可能性もNY原油先物5月限は反落(NYMEX原油5月限終値:64.61 ↑0.63)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比−1.03ドルの63.58ドルで通常取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは63.31ドル−64.39ドル。
世界経済の大幅な減速に対する警戒感は低下しており、石油輸出国機構(OPEC)は減産体制を維持しているものの、需給要因などで原油価格がさらに上昇した場合、OPEC加盟国は増産の可能性があるとの一部報道が嫌気されたようだ。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 29.07ドル 0.00ドル(0.00%)モルガン・スタンレー(MS) 44.80ドル +0.35ドル(+0.79%)ゴールドマン・サックス(GS)202.83ドル -0.15ドル(-0.07%)インテル(INTC) 55.80ドル +0.05ドル(+0.09%)アップル(AAPL) 198.95ドル -1.67ドル(-0.83%)アルファベット(GOOG) 1204.62ドル +2.46ドル(+0.20%)フェイスブック(FB) 177.51ドル -0.31ドル(-0.17%)キャタピラー(CAT) 138.87ドル +1.34ドル(+0.97%)アルコア(AA) 28.49ドル -0.66ドル(-2.26%)ウォルマート(WMT) 100.80ドル +1.20ドル(+1.20%)スプリント(S) 5.98ドル +0.04ドル(+0.67%)