極東貿易 (T:8093)は6日、2021年3月期第2四半期(20年4月-9月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比23.3%減の234.67億円、営業損失が2.59億円(前年同期は3.57億円の利益)、経常利益が同90.1%減の0.43億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が2.11億円(同3.46億円の利益)となった。
基幹産業関連部門の売上高は前年同期比30.13億円減の65.65億円、セグメント損失は同2.53億円減の3.38億円となった。
新型コロナウイルスの影響により、国内重電事業や輸出案件に納期遅延等が発生したことに加え、自動車関連事業向け検査装置事業も低調に推移した。
電子・制御システム関連部門の売上高は前年同期比1.01億円増の57.59億円、セグメント利益は同0.32億円増の1.53億円となった。
電子機器事業において半導体関連品が堅調に推移したことに加え、欧州現地法人におけるEVバス向けリチウムイオンバッテリー事業が好調に推移した。
産業素材関連部門の売上高は前年同期比27.69億円減の53.70億円、セグメント利益は同1.42億円減の0.05億円となった。
樹脂・塗料事業における自動車業界向け商品が、新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響で国内外ともに落ち込んだ機械部品関連部門の売上高は前年同期比14.48億円減の57.71億円、セグメント損失は同2.55億円減の0.82億円となった。
コア事業であるヱトーのねじ関連事業は米中貿易摩擦の影響が残る中、新型コロナウイルスの影響により、産業機械、建設機械の製造ライン休止や操業時間短縮が相次いで発生したことから大きく落ち込んだ。
2021年3月期通期については、売上高が前期比4.0%減の580.00億円、営業利益が同65.8%減の3.00億円、経常利益が同21.7%減の6.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.8%増の2.50億円とする、9月28日に発表した連結業績予想を据え置いている。
また配当予想は、昨年に引き続き60円を維持すると発表した。