ゴールデンエイジという言葉をご存知だろうか。
子どもの運動能力が飛躍的に向上する年代のことを呼び、それは主に9~12歳の時期だという。
一生に一度しかないこの大切な時期にしっかりと運動することは、将来のカラダづくりに大いに役立つ。
ただ、闇雲にスポーツに手を出せばいいわけではない。
「好きなこと、面白いことに熱中できる」子どもの特徴を活かし、自発的に運動をするよう促さなければならない。
やらされていることは絶対に続かない。
これは大人も同じことだ。
そうした好き嫌いを見極めることができれば、運動は子どもにとって大きな効果をもたらす。
というのも、運動をすることで健康促進のみならず、学力の向上を見込まれているのだ。
適切な筋肉がつくことで姿勢が正しくなり、それによって呼吸が深くなる。
十分な酸素を取り込めるカラダになることで、記憶力や集中力が向上するという結果が表れている。
カラダが変われば人生が変わる。
おおげさな解釈ではなく、一つのちょっとした心掛けが及ぼすメリットは計り知れない。
しかし、悩むこともちらほら。
どんな運動やトレーニングをすればいいの? 小さいうちの筋力トレーニングは逆効果だって言われたりするけど本当? など。
人生を左右する可能性があるのだから、こうした疑問も見過ごすわけにはいかない。
そんなときに、『12歳までの最強トレーニング』を読んでみてほしい。
かなり細かくアドバイスが施されていたり、運動神経をのばすのに最適なエクササイズ法が多数載せられている。
子どもの目線で書かれており、かなり見やすいレイアウトも特徴の一つ。
親子で一緒にカラダを動かすことにも繋がる教則本だ。
トレーニング方法だけでなく、食事や入浴、睡眠をサポートするコラムページも掲載されている。
子どもたちの生活をトータルで管理することもできる優れもの。
タイトルにもあるような、かゆいところに手が届く情報も盛りだくさん。
親御さんはもちろんのこと、教職員やスポーツインストラクターの方にも、新たな発見があるかもしれない。
(実業之日本社 編集本部 鏡悠斗)『12歳までの最強トレーニング』谷けいじ 著 本体価格1500円+税 実業之日本社