1335GMT 27日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
28日終値 前営業日終値
株 FT100 5586.61(‐16.91) 5603.52
クセトラDAX 6084.34(‐75.17) 6159.51
金 現物午後値決め 1161.00 1149.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.185 (‐0.050) 0.246(0.261)
独連邦債2年物 0.807(0.791)
独連邦債10年物(6月限) 124.65 (+ 0.01) 2.992(2.933)
独連邦債30年物 3.692(3.634)
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<為替> ユーロが上昇している。ユーロ圏諸国と国際通貨基金(IMF)によるギリ
シャ支援が近く実施され、規模は予想よりも大きくなるとの期待からユーロが買われてい
る。
ユーロは一時対ドルで1年ぶりの安値まで下げたものの、ユーロ圏諸国とIMFによる
ギリシャ支援の規模が向こう3年間で1000億─1200億ユーロとなるとストロスカ
ーンIMF専務理事が述べたとの独議員発言が伝わり、切り返した。
<株式> ロンドン株式市場は続落。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、
前日のギリシャ・ポルトガルの格下げに続き、スペインの格付けを「AA」に引き下げた
ことで、好調な企業決算の影響が打ち消された。
S&Pはこの日、ぜい弱な経済成長が当初の予想よりも長く続くとの見方を示し、
スペインの信用格付けを「AAプラス」から1段階引き下げ「AA」とした。
銀行株が圧迫され、バークレイズ
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
った。
ただ、アジアで手広く業務を展開するHSBC
スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行
リスク選好度が低下するなかその他金融株も軟調となり、マン・グループ
アドミラル・グループ
金属価格の下落にともない鉱山株も売り優勢となった。一方、石油関連株は堅調。原油
価格の上昇を背景に大手石油会社による好調な決算発表が相次ぐなか、ロイヤル・ダッチ・
シェル
高で終了した。BP
ギリシャ支援をめぐっては、ドイツ野党・緑の党所属議員が同日、ユーロ圏諸国と国際
通貨基金(IMF)によるギリシャ支援の規模が向こう3年間で1000億─1200億
ユーロになることを明らかにした。
アテネ株式市場の主要株価指数<.ATG>は0.6%上昇した。ギリシャの証券監督当局は
28日、アテネ取引所のギリシャ株の空売りを6月28日まで禁じると発表している。
欧州株式市場は続落。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペインの信用格
付けを引き下げたことを受けてユーロ周辺国の財政状況をめぐる懸念が高まり、銀行株に
売りが出た。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は12.27ポイント(1.15%)
安の1056.89。値動きの荒い展開となるなか、一時1047.78と7週間ぶり安
値をつけた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は50.24ポイント(1.77%)安
の2788.54。
銀行株が売られた。BBVA
イズ
S&Pはこの日、スペインの信用格付けを「AAプラス」から1段階引き下げ「AA」
とした。 アウトルックは「ネガティブ」。低成長が予想よりも長期化し、財政赤字削減
に向けた取り組みを弱体化させる可能性がある、と指摘した。
ただ、ギリシャの銀行株指数<.FTATBNK>は1.7%高。ギリシャ証券監督当局が、アテ
ネ取引所のギリシャ株の空売りを6月28日まで禁止することを発表したことが背景。
金融セクターではベルギーの保険会社フォルティス
った。
一方で北欧の銀行大手ノルデア銀行
が予想を上回った。ただ、2010年のリスク調整後利益は前年を下回るとの見通しを維
持した。
スウェーデンの銀行ハンデルスバンケン
ーン損失や経費が予想を下回ったことで、営業利益が予想を上回った。
石油株はロイヤル・ダッチ・シェル
9%増となった。BP
した。
<ユーロ圏債券> ギリシャ支援の規模拡大への期待が高まり、ユーロ圏周辺国債に買
いが入った。
当初大幅に売られていたギリシャ国債も一時の安値から値を戻したが、10年物のギリ
シャ国債と独連邦債の利回り格差は引き続き高水準となっている。
ウニクレディトの首席エコノミスト、マルコ・アヌンツィアータ氏は「きょうのギリシ
ャをめぐるニュースは、対ギリシャ支援パッケージの期間が少なくとも3年必要になるこ
とに加え、周辺国への影響拡大が続いた場合にギリシャ以外の国に対する支援も必要にな
る可能性があるという、2つの方向に問題が拡大していることを示した」と述べた。
国際通貨基金(IMF)の ストロスカーン専務理事は記者会見で、ギリシャ支援の規
模について何も決定していないと発言。一方、独野党・緑の党に所属するユルゲン・トリ
ッティン議員が専務理事の話として明らかにしたところによると、ギリシャ支援の規模は
向こう3年間で1200億ユーロに達する可能性がある。
10年物のギリシャ国債と独連邦債の利回り格差
1000ベーシスポイント(bp)超から787bpに縮小したものの、前日から80b
p程度拡大した。
ギリシャ国債10年物利回りは約10.7%。一時13%を超え、ギリシャ中銀のデー
タによると1996年半ば以来の高水準となった。
ポルトガル・スペイン・イタリア国債の独連邦債との利回り格差も同様の展開となり、
前日と比べて拡大したものの、一時の高水準からは大幅に押し戻された。
周辺国債の保証コストも低下。ギリシャ国債のクレジット・デフォルト・スワップ(C
DS)スプレッドは前日のニューヨーク市場終値の823.8bpから752bpに、ポ
ルトガルのCDSスプレッドも385.9bpから326bpにそれぞれ低下した。CD
Sスプレッド1bpは、債務1000万ユーロに対する保証料1000ユーロに相当する。
独連邦債先物の清算値は4ティック安の124.60。一時125.51と限月高値を
更新した。
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がこの日、スペインの信用格付
けを「AAプラス」から1段階引き下げ「AA」としたことを受け、独連邦債は終盤でや
や値を戻した。
独連邦債に対する質への逃避の動きがみられ、50億ユーロ規模の独連邦債10年物の
入札では堅調な需要が示された。
1725時点で独連邦債10年物
2年物
[東京 29日 ロイター]