(第1段落の「50対50」を修正し、「民主党50議席、共和党49議席」に修正しました。)
[ワシントン 9日 ロイター] - 米アリゾナ州選出のキルステン・シネマ上院議員は9日、民主党を離党し無所属に切り替えたと発表した。議会上院は、南部ジョージア州で6日行われた決選投票で民主党現職のラファエル・ワーノック氏が勝利したことにより51議席を確保していたが、シネマ氏の離党により民主党50議席、共和党49議席になる。(訂正)
シネマ氏は地元メディアへの寄稿で「ワシントンの壊れた党派システムからの独立を宣言し、アリゾナで増える政党政治を拒否する人々に加わった」と述べた。
米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、シネマ議員の離党後も上院で民主党が過半数票を獲得できる構図は変わらず、同議員とも良好な関係を継続できるとの認識を示した。
上院では採決時に賛否が同数の場合、議長を兼務するハリス副大統領が決裁票を投じることができる。
シネマ氏の側近は、同氏が民主党会派に残るかどうかは明言しなかったが、シネマ氏自身は米政治専門サイトのポリティコに9日に掲載されたインタビューの中で、共和党会派には加わらないと明らかにしている。
上院ではサンダース議員とキング議員も無所属だが、民主党会派に属している。
民主党関係者によると、シネマ氏は8日に上院民主党トップのシューマー院内総務に離党を伝えた。シューマー氏は声明で「シネマ氏は委員会の割り当てを維持するよう求め、これに同意した」とし、シネマ氏が無所属になっても、民主党は委員会の過半数を占めるとの見方を示した。
シネマ氏は税制については共和党寄りで、バイデン大統領の富裕層や企業に対する増税に反対している。