12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・決算等を手掛かりにした短期需給に振らされることに ・ドル・円は120円18銭付近、東京株弱含みで上げ渋る展開 ・東芝は売買代金トップ、リバウンド狙いの資金が向かう ■決算等を手掛かりにした短期需給に振らされることに 日経平均は3営業日ぶりに反落。
121.73円安の19499.18円(出来高概算14億5000万株)で前場の取引を終えた。
11日の米国市場では先週の雇用統計をきっかけとした買いが一巡するなか、ギリシャ債務問題が重石となり、NYダウ、ナスダックともに下落。
この流れが波及する格好から、東京市場も利益確定の流れが先行した。
日経平均は寄り付き直後には19618.31円まで下げ幅を縮める局面をみせたが、その後は再び下げ幅を拡大させている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。
規模別指数では大型株指数の弱さが目立つ。
セクターでは石油石炭、電力ガス、ガラス土石、その他製品、鉄鋼などがしっかり。
半面、ゴム製品が3%を超える下落となっているほか、証券、サービス、パルプ紙、陸運、倉庫運輸、空運、医薬品などが利食いに押されている。
日経平均は3桁の下げとなっているが、5日線が支持線として機能している。
ボリンジャーバンドでは-1σでの攻防であり、この水準を割り込んでくるようだと、前日に空けたマド埋め(19458.75円)が意識されそうである。
一目均衡表では基準線を割り込んできていることもあり、底堅さは意識されるものの、利益確定の流れが強まりやすいところである。
東芝 (TOKYO:6502)は売買代金トップになっている。
不透明感は根強いものの、いったんは底打ちを意識する格好でリバウンド狙いの資金が向かっているようである。
また、注目されていたソフトバンク (TOKYO:9984)は、買い先行後に下げに転じてきている。
売りが先行したブリヂス (TOKYO:5108)は下げ渋りに。
引き続き決算等を手掛かりにした短期需給に振らされることになりそうだ。
■ドル・円は120円18銭付近、東京株弱含みで上げ渋る展開 119円92銭付近で推移。
ドル・円は、ギリシャ債務問題への警戒感、東京株式市場が弱含みに推移していることで上げ渋る展開。
ユーロ・ドルは小動き、1.1135ドルから1.1166ドルで推移。
ギリシャ債務問題への警戒感から上げ渋る展開。
ユーロ・円は小動き、133円80銭から134円15銭で推移。
12時20分時点のドル・円は120円18銭、ユーロ・円は134円10銭、ポンド・円は187円19銭、豪ドル・円は95円08銭で推移している。
■後場のチェック銘柄 ・石油石炭、電力ガス、ガラス土石、その他製品、鉄鋼などがしっかり ・ソフトバンクは下げに転じる、ブリヂストンは売り先行後は下げ渋り ・東芝は売買代金トップ、リバウンド狙いの資金が向かう ☆後場の注目スケジュール☆ ・12:45 10年国債入札の結果発表 ・14:00 3月景気動向指数 <海外> ・特になし <FA>