16日の日経平均は大幅に反発。
484.01円高の19049.91円(出来高概算21億2000万株)と、今年4番目の上げ幅で、3日ぶりに19000円を回復して取引を終えた。
原油先物価格の上昇を受けて欧州株式相場が堅調推移となるなか、15日の米国市場はNYダウが156ドル高となった。
これを受けてシカゴ日経225先物は大阪比295円高の18845円と大幅に上昇し、これを引き継ぐ格好から幅広い銘柄に買いが先行した。
その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなる中で、高値圏でのこう着感が強まっていたが、後場に入ると節目の19000円を回復。
大引けにかけても高値圏での推移が続いており、本日の高値圏で取引を終えている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超え、全体の8割を占めている。
セクターでは証券、輸送用機器、銀行、情報通信、保険、その他金融、石油石炭、食料品が3%超の上昇。
明日はFOMCの結果を受けた米国市場の反応が、相場の変動要因となろう。
利上げは確実視されており、アク抜け感が強まるかが注目される。
万が一、見送りとなった場合には、これまでのポジションを組み替える必要に迫られるため、波乱の展開となる可能性がある。
また、相場の上昇要因が原油先物相場の影響が大きいため、リバウンドが継続するかを見極める必要がある。
再び弱含みとなるようだと、本日の上昇部分を消しにいくことも警戒されるだろう。
なお、明日は17・18日の日銀の金融政策決定会合への思惑から、金融セクターへの関心が続きそうである。
12月の追加緩和を予想する向きはないが、相対的に出遅れ感の強い銀行や不動産辺りへの押し目買いに向かわせやすいだろう。