[東京 25日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 正午現在 118.01/03 1.2421/25 146.59/63 午前9時現在 118.45/47 1.2432/36 147.27/31 NY午後5時 118.26/28 1.2440/42 147.11/15
正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ小幅にドル安/円高の11 8円付近。朝方、株高に乗じて118円半ばまで上値を伸ばしたが、高値では月末の実需 のフローに押され、新たなドルロングを仕込んだ海外投機筋も、投げ売りに回った。
この日、一部の海外投機筋は、株価先物とドルを同時に買い仕掛けたもようで、株先 が前週末から窓をあけて高寄りする直前に、ドルは午前の高値118.59円を付けた。 日経平均も寄り付きで132円高となった。 しかし、この日は、月末応当日に当たり、「手当てが遅れていた一部実需の(ドル売 り)フローが出ていた」(邦銀)とされ、これらが投機筋のドル買いを圧倒したため、ド ルはだらだらと下落。「ロングで挑んだ投機筋もしまいには投げていた」(外銀)という 。ドルは一時117.78円まで下落した。
朝方のドル上昇局面では、119円ちょうどのオプション関連の売りが意識されてい た。
黒田日銀総裁は名古屋での講演で、デフレマインドの転換は着実に進んでいると述べ たが、市場では「黒田発言は今朝の相場に特に影響なし」(外銀)との声がでていた。
<ユーロ/円>
ユーロ/円は、朝方ドル/円に同調して上昇し、高値147.38円をつけたが、そ の後は、ドル/円の下落に合わせて146.47円まで急反落した。
ユーロ/円は20日、149.12円まで上昇し、2008年10月以来の高値を付 けた。 「(日欧)金利差がネガティブなことを考えれば、149円台はさすがに行き過ぎだ ろう。足元では、前週末の円独歩安から、弱さが分散された形に変化しており、ユーロも 円も共に弱い通貨になっている」とFPG証券、代表取締役の深谷幸司氏は言う。 欧州ではなお、景気低迷リスク、低インフレリスクが根強く、ここにきてさらに追加 緩和観測、量的緩和の導入期待が強まっている。
<月例報告、日銀決定会合要旨> 政府は11月の月例経済報告で景気判断を維持する一方で、消費の弱さをはっきりと 指摘する表現に変更した。為替市場は反応薄だった。
10月の月例経済報告では「このところ一部に弱さも見られるが、緩やかな回復基調 が続いている」としていた部分は、11月の同報告で「個人消費などに弱さがみられるが 、緩やかな回復基調が続いている」と変更され、消費の弱さをはっきりと指摘した。 ただし、昨年9月から続く「緩やかな回復」との判断は維持した。
他方、政府が景気回復基調の根拠としている雇用情勢について今月は判断を下方修正 したほか、業況判断についても慎重さに重点を置いて判断を引き下げた。 日銀は追加緩和を決めた10月31日の決定会合の議事要旨を公表した。 それによると、追加緩和を提案したのは黒田総裁で、何人かの委員は同会合で、追加 緩和による効果が、コストや副作用に見合わないと発言していた。 さらに、何人かの委員は、追加緩和は量的質的金融緩和(QQE)導入時と比べ、期 待を変化させる効果が限定的であることを指摘し、国債市場の流動性を著しく損ない、財 政ファイナンスとみなされるリスクがより高くなる、と警鐘を鳴らした。 また、同日の決定会合は、政府側出席者が大臣と連絡するため、一時中断された。 為替市場は目立った反応を示さなかった。
(森佳子) ((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM: yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))
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