[ロンドン 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表したユーロ圏の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は速報値から変わらずの48.5で1月の48.8から低下した。
50を下回り景況悪化を示したが、生産は昨年5月以来初めて増加し、サプライチェーンの状況も引き続き改善した。
生産指数は48.9から50.1に上昇。
S&Pグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「生産増加は、サプライチェーンの広範囲の改善を反映したもの。工場への資材納入は平均で2009年以来のペースに加速した」と述べた。
供給網の改善がコスト圧力を緩和。投入価格指数は56.3から50.9に低下し20年9月以来の低水準となった。ただ産出価格指数は高止まりした。ウィリアムソン氏は「2年ぶりのペースに鈍化したものの販売価格は上昇した。これはコスト転嫁の影響が遅れて反映されたことが一因だ」と述べた。