[東京 19日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 正午現在 118.99/01 1.2279/83 146.12/16 午前9時現在 118.94/96 1.2286/90 146.14/18 NY午後5時 118.83/85 1.2285/87 145.98/02
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の 118円後半。株価が大幅に上昇した割にドルの戻りは鈍かった。日銀の金融政策決定会 合と総裁会見を控えて徐々に様子見姿勢も出てきた。
前日海外時間は、米株式市場が大幅に続伸し、米10年国債利回りが上昇する中、ド ルは一時119.31円まで強含んだ。スイス国立銀行(中央銀行)が中銀預金金利をマ イナスとしたこともドル上昇の支援材料となった。
この日は、海外時間の流れを引き継ぐ形で株価が堅調に推移し、日経平均株価は30 0円超の上げ幅となった。ただ、ドルの高値は119.10円にとどまり、やや上値の重 さが意識された。
週末で利食いや調整が出やすいうえ、原油安によるリスク回避ムードの再燃が警戒さ れているもよう。「今後も原油相場は不安定な値動きが続く可能性が高く、ロシア市場も 再び混乱する恐れがある。少なくとも海外勢のクリスマス休暇明けまではリスク選好と調 整が入り混じる『綱引き相場』を想定しておくべきだ」(IG証券のマーケット・アナリ スト、石川順一氏は)との見方が出ていた。
午前は麻生太郎財務相の発言が伝わったが、為替市場の反応は限定的だった。麻生財 務相は、原油価格について「一時のバレル107ドル─108ドルに比べ半分程度になっ ているとはいえ、まだ高い」とし、27日にまとめる経済対策では「消費や景気の脆弱な 部分に、スピード感をもって応えなければならない」と指摘。地方交付金などで地域格差 に応える考えを示した。
<黒田総裁の会見に注目>
この日は日銀の金融政策決定会合の結果発表と、黒田東彦総裁の記者会見が予定され ている。政策は現状維持がコンセンサスとなっており、市場では、黒田総裁が原油相場や 新興国経済についてどのような見方を示すのか注目されている。
黒田総裁の会見で、このところの原油価格下落に対し、デフレ圧力の強まりを警戒す るトーンが見られれば、緩和強化を想起させやすく、円売り圧力がやや強まる可能性があ るという。
ただ、10%への消費税率引き上げが延期され、「日銀が追加緩和には積極的にはな れない。少なくても先行き3カ月は動くことはないだろう」(マネースクウェア・ジャパ ンのシニアアナリスト、山岸永幸氏)との見方も出ていた。
(杉山健太郎) ((※ kentaro.sugiyama@thomsonreuters.com; 03-6441-1115; Reuters Messaging: kentaro.sugiyama.reuters.com@reuters.net))
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