本日2日の欧米市場のドル・円は、ギリシャの債務協議に警戒しながら、米国の4月の製造業受注、ブレイナードFRB理事の講演(米経済見通しと金融政策)に注目する展開が予想される。
ブレイナードFRB理事は、財務次官の頃、積極的な金融緩和と財政出動を柱とする安倍政権の経済政策(アベノミクス)について、「米国は、成長の促進とデフレ脱却を目指す日本の努力を支持する」と明言し、オバマ政権としてアベノミクスを評価していることを強調した。
しかし、「為替相場は市場で決まるというのがG-7での強い確認事項だ」と述べていることで、急激なドル高・円安に関するコメントに警戒することになる。
連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ開始の条件は、雇用情勢と物価情勢での「合理的な確信」だが、米国4月のコアインフレ率は前年比+1.2%と低迷していたことで、5日に発表される米国5月の雇用統計への注目度合いが高まっている。
雇用統計が予想通り(失業率:5.4%、非農業部門雇用者数:+22.8万人)だった場合、インフレ率の低迷にも関わらず、利上げに踏み切る可能性が高まるのかもしれない。
イスラエル中銀総裁時代に世界の中央銀行に先駆けて利上げに踏み切ったフィッシャーFRB副議長は、FOMCでは、早めで緩やかな利上げのリスクと遅めで急激な利上げのリスクを比較検討している、と述べ、イスラエル中銀総裁の時の経験を活かして早期利上げの可能性を示唆している。
イエレン第15代FRB議長がサンフランシスコ連銀総裁に就任した2004年、グリーンスパン第13代FRB議長は、1月に「相当な期間」から「忍耐強く」に変更、5月に「忍耐強く」を削除し、6月に利上げを開始した。
イエレン第15代FRB議長も、2004年6月の利上げ開始の経験を活かすのかもしれない。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・4月住宅ローン承認件数(予想:6.35万件、3月:6.13万件) ・17:30 英・5月建設業PMI(予想:55.0、4月:54.2) ・18:00 ユーロ圏・4月生産者物価指数(予想:前年比-2.0%、3月:-2.3%) ・18:00 ユーロ圏・5月消費者物価指数速報値(予想:前年比+0.2%、4月:0.0%) ・18:00 ユーロ圏・5月コア消費者物価指数速報値(予想:前年比+0.7%、4月:+0.6%) ・23:00 米・4月製造業受注(前月比予想:-0.1%、3月:+2.1%) ・23:00 ブレイナード米FRB理事講演(米経済見通し・金融政策)
ブレイナードFRB理事は、財務次官の頃、積極的な金融緩和と財政出動を柱とする安倍政権の経済政策(アベノミクス)について、「米国は、成長の促進とデフレ脱却を目指す日本の努力を支持する」と明言し、オバマ政権としてアベノミクスを評価していることを強調した。
しかし、「為替相場は市場で決まるというのがG-7での強い確認事項だ」と述べていることで、急激なドル高・円安に関するコメントに警戒することになる。
連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ開始の条件は、雇用情勢と物価情勢での「合理的な確信」だが、米国4月のコアインフレ率は前年比+1.2%と低迷していたことで、5日に発表される米国5月の雇用統計への注目度合いが高まっている。
雇用統計が予想通り(失業率:5.4%、非農業部門雇用者数:+22.8万人)だった場合、インフレ率の低迷にも関わらず、利上げに踏み切る可能性が高まるのかもしれない。
イスラエル中銀総裁時代に世界の中央銀行に先駆けて利上げに踏み切ったフィッシャーFRB副議長は、FOMCでは、早めで緩やかな利上げのリスクと遅めで急激な利上げのリスクを比較検討している、と述べ、イスラエル中銀総裁の時の経験を活かして早期利上げの可能性を示唆している。
イエレン第15代FRB議長がサンフランシスコ連銀総裁に就任した2004年、グリーンスパン第13代FRB議長は、1月に「相当な期間」から「忍耐強く」に変更、5月に「忍耐強く」を削除し、6月に利上げを開始した。
イエレン第15代FRB議長も、2004年6月の利上げ開始の経験を活かすのかもしれない。
【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・4月住宅ローン承認件数(予想:6.35万件、3月:6.13万件) ・17:30 英・5月建設業PMI(予想:55.0、4月:54.2) ・18:00 ユーロ圏・4月生産者物価指数(予想:前年比-2.0%、3月:-2.3%) ・18:00 ユーロ圏・5月消費者物価指数速報値(予想:前年比+0.2%、4月:0.0%) ・18:00 ユーロ圏・5月コア消費者物価指数速報値(予想:前年比+0.7%、4月:+0.6%) ・23:00 米・4月製造業受注(前月比予想:-0.1%、3月:+2.1%) ・23:00 ブレイナード米FRB理事講演(米経済見通し・金融政策)