※このコンテンツはFISCOアプリ・FISCOウェブで先行配信したものです。
上場企業の経営者に迫る!「花田浩菜の“社長インタビュー”」 ~RSテクノロジーズ 方永義社長(前半)~ 皆さん、こんにちは! フィスコリサーチレポーターの花田浩菜です。
今回は、上場企業の社長に直々にインタビューをして参りました♪ インタビューのお相手は、シリコンウェーハ再生事業を手掛ける株式会社 RSTechnologies {{|0:}}代表取締役、方 永義社長です! 前・後編となっておりますので、是非最後まで読んで頂けますと幸いです♪ 花田:今日は宜しくお願い致します! まず、設立が2010年と比較的新しい御社ですが、方社長自身は会社設立前にどういったお仕事をなされていたのでしょうか? 方:もともと永輝商事にてパソコン関連商品のリサイクル事業を主に手掛けていました。
また、シリコンウェーハのリサイクル、太陽光の関連サービス等も行っていました。
その際に同社とビジネス関係にあったラサ工業 (T:4022)がシリコンウェーハの再生加工技術を持ち、シリコンウェーハ再生事業を行っていましたが、リーマンショックの際に同事業から撤退をしたため2010年から事業継承という形で私がお話を頂き、シリコンウェーハ再生事業を主な事業とするRS Technologies {{|0:}}の設立に至りました。
花田:そういった経緯があったのですね!今のお話の中でも少し触れて頂きましたが、改めて御社の具体的な事業内容を教えて頂けますでしょうか? 方:はい、当社は皆さんが普段使っているモバイルやタブレット、蛍光灯、そしてテレビモニター等様々な身の回りに使われている「シリコンウェーハ」の再生事業を主に行っております。
中でも、不良品の発生を防いだり出来映え評価をする為の「モニタウェーハ」と呼ばれる円盤状のシリコンウェーハを、半導体工場から使用済のものをお預かりし、新品同様に再生加工をしてお戻しするというサービスです。
この業界は非常なニッチな分野で競合他社も当社を含めて世界中で10社のみ、過去10年間、新規参入も無い業界です。
花田:10社!少ないですね! 方:というのも、この業界がニッチなのには2つの理由があります。
1つめは、比較的多額の設備投資が必要になること。
工場や設備等で100億程度必要になります。
そして、2つめには技術力が必要であること。
当社はこの技術力が非常に高いと自負しております。
花田:なるほど。
ご説明頂いている、「再生ウェーハ」について更に詳しく聞かせて頂けますか? 方:はい。
再生ウェーハの処理工程は 1、受け入れ検査 2、ストリッピング、エッチング 3、プレソート検査 4、ポリッシング 5、洗浄、検査 6、出荷 という工程で再生処理を行っています。
4のポリッシングの工程は再生加工において何度も再生が出来るように、「いかに傷つけないよう磨くか」という点が非常に重要になってきます。
新品のシリコンウェーハの厚みは約750ミクロン、中古品は650ミクロン以上でないと使う事が出来ません。
当社では(株)ラサ工場 (T:4022)が強みとしていた独自の化学技術を引き継ぎ、ケミカル的な除去をしているため、10回〜20回、再生可能となっています。
削るなどの物理的な処理を行うと通常は5〜10回程度の再生回数です。
傷つきやすいシリコンウェーハのほぼ全ての膜に対応出来る技術は、世界でも唯一の技術と自負しています。
花田:10回~20回も再生出来るんですか!凄いですね。
競合他社が9社あると先程伺いましたが、その中で御社の強みを教えて頂けますか? 方:はい。
当社は業界No.1を誇る高い再生加工技術、そして業界トップクラスのシェアが強みです。
他社では再生が困難とされる、シリコンウェーハに「銅」が含まれているものに対しても完璧に除去する技術を持っています。
銅は電気の伝導率が高く、半導体メーカーが特に気にする部分ですが、シリコンの内側にまで入っている銅も化学薬品を使用して細部まで完璧に除去が出来るので、お客様には新品のシリコンウェーハよりも品質が高いと評して頂いています。
また、世界各国の半導体メーカーや商社等を始め数多くのお客様を持っており、特定の顧客に依存しすぎていない点も強みと言えます。
花田:なるほど、世界中に取引先があるのは安心ですね!先程、シリコンウェーハの使用用途にはスマートフォン(以下スマホ)や液晶モニターなど様々な場所に使われているとおっしゃいましたが、今後どのような分野に利用されていく予定ですか? 方:はい、シリコンウェーハはスマホや液晶画面だけでなく、実は車にも使われています。
今技術が進んでいる「車の自動化運転(自動運転車、スマートカー)」分野にもシリコンウェーハは活用されています。
自動化運転の技術が更に世に出て行くようになれば、自動運転車に使われるシリコンウェーハの量は、通常車と比べて4割ほど多く使われるので期待出来る分野です。
また、インターネットにつながっている機器同士を繋ぐM2Mの分野でも使用されています。
花田:今後期待できる分野ですね! 方:また、世界の人口の増加に伴い、携帯、モバイルの利用者が今後も増えていきます。
そして、新興国の発展により、新興国でも携帯を持つ方がどんどん増えていくことでしょう。
今、世界の半導体の需要は毎年業界全体で約4%ずつ増加していくと予想されています。
花田:4%ずつ!今後利用者はますます増えていきそうな分野ですね!! <SF>
上場企業の経営者に迫る!「花田浩菜の“社長インタビュー”」 ~RSテクノロジーズ 方永義社長(前半)~ 皆さん、こんにちは! フィスコリサーチレポーターの花田浩菜です。
今回は、上場企業の社長に直々にインタビューをして参りました♪ インタビューのお相手は、シリコンウェーハ再生事業を手掛ける株式会社 RSTechnologies {{|0:}}代表取締役、方 永義社長です! 前・後編となっておりますので、是非最後まで読んで頂けますと幸いです♪ 花田:今日は宜しくお願い致します! まず、設立が2010年と比較的新しい御社ですが、方社長自身は会社設立前にどういったお仕事をなされていたのでしょうか? 方:もともと永輝商事にてパソコン関連商品のリサイクル事業を主に手掛けていました。
また、シリコンウェーハのリサイクル、太陽光の関連サービス等も行っていました。
その際に同社とビジネス関係にあったラサ工業 (T:4022)がシリコンウェーハの再生加工技術を持ち、シリコンウェーハ再生事業を行っていましたが、リーマンショックの際に同事業から撤退をしたため2010年から事業継承という形で私がお話を頂き、シリコンウェーハ再生事業を主な事業とするRS Technologies {{|0:}}の設立に至りました。
花田:そういった経緯があったのですね!今のお話の中でも少し触れて頂きましたが、改めて御社の具体的な事業内容を教えて頂けますでしょうか? 方:はい、当社は皆さんが普段使っているモバイルやタブレット、蛍光灯、そしてテレビモニター等様々な身の回りに使われている「シリコンウェーハ」の再生事業を主に行っております。
中でも、不良品の発生を防いだり出来映え評価をする為の「モニタウェーハ」と呼ばれる円盤状のシリコンウェーハを、半導体工場から使用済のものをお預かりし、新品同様に再生加工をしてお戻しするというサービスです。
この業界は非常なニッチな分野で競合他社も当社を含めて世界中で10社のみ、過去10年間、新規参入も無い業界です。
花田:10社!少ないですね! 方:というのも、この業界がニッチなのには2つの理由があります。
1つめは、比較的多額の設備投資が必要になること。
工場や設備等で100億程度必要になります。
そして、2つめには技術力が必要であること。
当社はこの技術力が非常に高いと自負しております。
花田:なるほど。
ご説明頂いている、「再生ウェーハ」について更に詳しく聞かせて頂けますか? 方:はい。
再生ウェーハの処理工程は 1、受け入れ検査 2、ストリッピング、エッチング 3、プレソート検査 4、ポリッシング 5、洗浄、検査 6、出荷 という工程で再生処理を行っています。
4のポリッシングの工程は再生加工において何度も再生が出来るように、「いかに傷つけないよう磨くか」という点が非常に重要になってきます。
新品のシリコンウェーハの厚みは約750ミクロン、中古品は650ミクロン以上でないと使う事が出来ません。
当社では(株)ラサ工場 (T:4022)が強みとしていた独自の化学技術を引き継ぎ、ケミカル的な除去をしているため、10回〜20回、再生可能となっています。
削るなどの物理的な処理を行うと通常は5〜10回程度の再生回数です。
傷つきやすいシリコンウェーハのほぼ全ての膜に対応出来る技術は、世界でも唯一の技術と自負しています。
花田:10回~20回も再生出来るんですか!凄いですね。
競合他社が9社あると先程伺いましたが、その中で御社の強みを教えて頂けますか? 方:はい。
当社は業界No.1を誇る高い再生加工技術、そして業界トップクラスのシェアが強みです。
他社では再生が困難とされる、シリコンウェーハに「銅」が含まれているものに対しても完璧に除去する技術を持っています。
銅は電気の伝導率が高く、半導体メーカーが特に気にする部分ですが、シリコンの内側にまで入っている銅も化学薬品を使用して細部まで完璧に除去が出来るので、お客様には新品のシリコンウェーハよりも品質が高いと評して頂いています。
また、世界各国の半導体メーカーや商社等を始め数多くのお客様を持っており、特定の顧客に依存しすぎていない点も強みと言えます。
花田:なるほど、世界中に取引先があるのは安心ですね!先程、シリコンウェーハの使用用途にはスマートフォン(以下スマホ)や液晶モニターなど様々な場所に使われているとおっしゃいましたが、今後どのような分野に利用されていく予定ですか? 方:はい、シリコンウェーハはスマホや液晶画面だけでなく、実は車にも使われています。
今技術が進んでいる「車の自動化運転(自動運転車、スマートカー)」分野にもシリコンウェーハは活用されています。
自動化運転の技術が更に世に出て行くようになれば、自動運転車に使われるシリコンウェーハの量は、通常車と比べて4割ほど多く使われるので期待出来る分野です。
また、インターネットにつながっている機器同士を繋ぐM2Mの分野でも使用されています。
花田:今後期待できる分野ですね! 方:また、世界の人口の増加に伴い、携帯、モバイルの利用者が今後も増えていきます。
そして、新興国の発展により、新興国でも携帯を持つ方がどんどん増えていくことでしょう。
今、世界の半導体の需要は毎年業界全体で約4%ずつ増加していくと予想されています。
花田:4%ずつ!今後利用者はますます増えていきそうな分野ですね!! <SF>