以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株道氏(ブログ「株道−人に教えたくない私の相場帳−」を運営)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
---- ※2016年1月3日21時に執筆 明けましておめでとうございます。
アベノミクスが正念場の4年目を迎え、個人投資家はどのようなスタンスでいるべきかについて、少し綴ってみたいと思います。
今年も相場で不幸になる人を一人でも減らすことができれば幸いです。
2015年を振り返ると、6月に18年ぶりの最高値20,952円をつけた後、8月のチャイナショックで10日間でざっと3,000円(-15%)下げ、トレンドの底打ちにはさらに1,000円(-5%)下落しています。
株を持たない時間を作らなかった人は、上値追いをして高値を掴まされ、未だに塩漬け状態のはずです。
私は、2016年の株価変動率は2015年のそれを上回る可能性があると見ています。
数千円の上昇と全押しマイナス数千円程度、値幅にして5,000円超の乱高下を想定しています。
日本株はアベノミクス丸三年を迎え、大回り3年の転換点を過ぎることになります。
アベノミクスは消費増税10%を目前に黄色信号に変わり、真価を問われます。
それに加えて、懸念材料には事欠きません。
中国経済の減速 原油・商品市場の底割れ 利上げ後の米国株安と新興国経済への影響 トレンドレスな為替変動 消費増税に絡む参院選(7月) 米国大統領選(11月) ここで、ヘッジファンドがボラティリティー(株価変動)を大きく作らないわけがありません。
ヘッジファンドが2014年と2015年の株損失や商品市場の下落ロスを取り戻しに来る、ハイリスクな一年になると想定しています。
暴騰か大暴落、もしくはそのワンセットで相場変動が大きくなる準備をしていきます。
上は22,700円程度を見つつも、下は17,000円割れを私の行動指針にしたいと思います。
予想屋ではなく、あくまでリスクヘッジすべき数値基準を持つというスタンスです。
(※私見であり、最終的判断は個人でお願いします) 18,000円割れから、長期***(ブログ:指南書推奨)のバーゲンハンターとしての本気買い準備を始めるつもりです。
一方、短期サヤ取りでは、2015年と同様に、先物主導の急落局面でのこまめなリバウンド取りがメインになるはずです。
ただし、すべての銘柄に悲観する必要もありませんし、あくまで上記は株価指数での話です。
指数は暴落しても個別材料株で下落に強い銘柄はいくらでもあります。
年前半は需給面からも中小型の材料株物色が継続されると思われます。
新興株に一足お先に春が来るのかどうかが、1月の注目点です。
出来高が増えて来ていることもあり、バイオ株がそろそろ喪があけて一相場あっても良い時期なのですが・・。
自動運転、人工知能、介護・産業ロボット、フィンテック(金融サービス)、情報セキュリティー、医薬品も国策として資金が向かいやすく、総じて個別材料株が強く、昨年買われた指数連動型の大型株は買い残の需給面からも苦戦するかもしれません。
1月、マイナンバー制度開始(実需) 2月、インバウンド消費(中国春節:旧正月) 4月、電力小売り完全自由化、法人税率引き下げ 5月、伊勢志摩サミット 7月、18歳有権者の初選挙(ネット選挙関連) 8月、ブラジル五輪 11月、米大統領選(米国株・為替) 大きく下落させるにも大きく買わせなければ、ボラティリティーの需給は成り立ちません。
まずは海外勢が作る1月相場を見て、春までの相場戦略を立てるつもりでいます。
これまでの三年はアベノミクスの力技でねじ伏せましたが、政府・日銀の発言力も3年目となると次第に弱まってきます。
消費税前の参院選もあり、海外勢がアベノミクスの真偽を試してくるにはちょうど良いタイミングと言えます。
試される段階においての大型株の長期保有は難しい年になりそうです。
日本株はバブルではなく、この3年で企業業績が伴った戻りをこなしたに過ぎません。
やっとスタートライン水準。
必要な株価低迷を経て、日経平均は五輪までに再び、27,500円を目指してくると考えています。
そのための株価調整としては健全な年となりますので、大切なことはご自身がリスクに耐えうるスタンスを取れるかどうかということです。
「上げるも相場、下げるも相場。
利用するのか、されるのか」。
肝は予想で買わないことです。
---- 執筆者名:株道 ブログ名:株道−人に教えたくない私の相場帳−
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
---- ※2016年1月3日21時に執筆 明けましておめでとうございます。
アベノミクスが正念場の4年目を迎え、個人投資家はどのようなスタンスでいるべきかについて、少し綴ってみたいと思います。
今年も相場で不幸になる人を一人でも減らすことができれば幸いです。
2015年を振り返ると、6月に18年ぶりの最高値20,952円をつけた後、8月のチャイナショックで10日間でざっと3,000円(-15%)下げ、トレンドの底打ちにはさらに1,000円(-5%)下落しています。
株を持たない時間を作らなかった人は、上値追いをして高値を掴まされ、未だに塩漬け状態のはずです。
私は、2016年の株価変動率は2015年のそれを上回る可能性があると見ています。
数千円の上昇と全押しマイナス数千円程度、値幅にして5,000円超の乱高下を想定しています。
日本株はアベノミクス丸三年を迎え、大回り3年の転換点を過ぎることになります。
アベノミクスは消費増税10%を目前に黄色信号に変わり、真価を問われます。
それに加えて、懸念材料には事欠きません。
中国経済の減速 原油・商品市場の底割れ 利上げ後の米国株安と新興国経済への影響 トレンドレスな為替変動 消費増税に絡む参院選(7月) 米国大統領選(11月) ここで、ヘッジファンドがボラティリティー(株価変動)を大きく作らないわけがありません。
ヘッジファンドが2014年と2015年の株損失や商品市場の下落ロスを取り戻しに来る、ハイリスクな一年になると想定しています。
暴騰か大暴落、もしくはそのワンセットで相場変動が大きくなる準備をしていきます。
上は22,700円程度を見つつも、下は17,000円割れを私の行動指針にしたいと思います。
予想屋ではなく、あくまでリスクヘッジすべき数値基準を持つというスタンスです。
(※私見であり、最終的判断は個人でお願いします) 18,000円割れから、長期***(ブログ:指南書推奨)のバーゲンハンターとしての本気買い準備を始めるつもりです。
一方、短期サヤ取りでは、2015年と同様に、先物主導の急落局面でのこまめなリバウンド取りがメインになるはずです。
ただし、すべての銘柄に悲観する必要もありませんし、あくまで上記は株価指数での話です。
指数は暴落しても個別材料株で下落に強い銘柄はいくらでもあります。
年前半は需給面からも中小型の材料株物色が継続されると思われます。
新興株に一足お先に春が来るのかどうかが、1月の注目点です。
出来高が増えて来ていることもあり、バイオ株がそろそろ喪があけて一相場あっても良い時期なのですが・・。
自動運転、人工知能、介護・産業ロボット、フィンテック(金融サービス)、情報セキュリティー、医薬品も国策として資金が向かいやすく、総じて個別材料株が強く、昨年買われた指数連動型の大型株は買い残の需給面からも苦戦するかもしれません。
1月、マイナンバー制度開始(実需) 2月、インバウンド消費(中国春節:旧正月) 4月、電力小売り完全自由化、法人税率引き下げ 5月、伊勢志摩サミット 7月、18歳有権者の初選挙(ネット選挙関連) 8月、ブラジル五輪 11月、米大統領選(米国株・為替) 大きく下落させるにも大きく買わせなければ、ボラティリティーの需給は成り立ちません。
まずは海外勢が作る1月相場を見て、春までの相場戦略を立てるつもりでいます。
これまでの三年はアベノミクスの力技でねじ伏せましたが、政府・日銀の発言力も3年目となると次第に弱まってきます。
消費税前の参院選もあり、海外勢がアベノミクスの真偽を試してくるにはちょうど良いタイミングと言えます。
試される段階においての大型株の長期保有は難しい年になりそうです。
日本株はバブルではなく、この3年で企業業績が伴った戻りをこなしたに過ぎません。
やっとスタートライン水準。
必要な株価低迷を経て、日経平均は五輪までに再び、27,500円を目指してくると考えています。
そのための株価調整としては健全な年となりますので、大切なことはご自身がリスクに耐えうるスタンスを取れるかどうかということです。
「上げるも相場、下げるも相場。
利用するのか、されるのか」。
肝は予想で買わないことです。
---- 執筆者名:株道 ブログ名:株道−人に教えたくない私の相場帳−