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ファーストリテの影響は織り込み済み、金融株への物色意識

発行済 2017-07-14 08:29
更新済 2017-07-14 08:33
ファーストリテの影響は織り込み済み、金融株への物色意識
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 14日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。
13日の米国市場は予想を上回る経済指標のほか、FRB議長による利上げ慎重姿勢により投資家心理が改善し、緩やかに上昇する展開だった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の20115円となっている。


 一方で、オプションSQに絡んだ売買が小幅に売り越しと観測されているほか、前日取引終了後に決算を発表したファーストリテ (T:9983)については、ADRで2.6%下落しており、これが重石になりそうである。
また、AMDが5%を超える下げとなっていることが、ハイテク株を手掛けづらくさせそうである。


 もっとも、ファーストリテについては足元の調整でトレンドが悪化傾向にあったこともあり、織り込まれていた感はある。
仕掛け的な売りが出てくる可能性もありそうだが、それ程市場の関心は高まらないだろう。
下落影響があったとしても、その後の日銀のETF買い入れへの思惑にもつながりそうだ。


 日経平均は引き続き2万円固めのなか、週末要因もあって物色対象も広がりづらく、結局のところは値動きの軽い中小型株に資金が向かいやすいだろう。
決算など個別の材料のほか、テーマ性のある銘柄での循環物色といったところか。
その他、米国ではJPモルガンなど金融機関の決算が予定されている。
波及効果を意識した金融株への物色がみられるかが注目される。

(村瀬智一)

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