[シカゴ 19日 ロイター] - 米デルタ航空 (N:DAL)は19日、来月からデトロイト・メトロポリタン空港の国内線で非接触型のチェックインシステムの試験運用を始めると明らかにした。
来年初めには、手荷物の預け入れや搭乗手続きにも試験運用範囲を拡大する。またカーブサイド(車寄せ)から搭乗ゲートまでの過程で顔認証機能を利用することにより、政府発行の身分証明書の提示が不要となるオプションを模索しているという。このオプションは米当局の事前審査プログラムへの登録が必要となる。
デルタの顧客担当責任者は、「(新型コロナウイルス感染拡大により)非接触機能の提供がより重要になった」と述べた。
デルタは既に国際線で顔認証システムを提供しているが、米政府の研究が人種的な偏りを指摘しているほか、欧州連合(EU)が今年、プライバシーへの懸念から公共の場での顔認証システム使用の禁止を検討するなど、懸念も浮上している。
しかし、航空会社や空港は世界的に、旅客の新型コロナ感染懸念を緩和するため非接触システムにシフトする傾向を強めている。