[ジュネーブ 15日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は15日、新型コロナウイルスワクチンのオミクロン変異株に対する効果が限定的である可能性を初期段階のデータが示していると警鐘を鳴らした。
WHOは疫学週報で、オミクロン株がどの程度ワクチンや過去の感染による免疫を回避する可能性があるかどうかを十分に把握するには一段のデータが必要とした上で、「懸念される新変異株オミクロンに関する総体的なリスクは引き続き非常に高い」という認識を示した。
変異株の追跡データベース、GISAIDの過去60日間に収集されたデータに基づくと、デルタ株が全体の99.2%を占め、引き続き感染の主流となっている。しかし、WHOによると、4月に懸念される変異株に指定されて以降、GISAIDのデータベースに登録されたデルタ株の比率は今週、初めて低下した。
オミクロン株の比率は0.4%。
アルファ株、ベータ株、ガンマ株の比率も低下傾向にあるという。