[13日 ロイター] - 9月の中国銅輸入は6カ月ぶりに前月を上回った。ただ、第3・四半期の輸入は7月と8月の価格高騰が影響し約2年ぶりの低水準となった。
中国税関総署が13日発表した統計によると、9月の未加工銅および銅製品の輸入は40万6016トン。2019年6月以来の低水準だった8月から3%増加した。ただ、過去2番目の高水準だった昨年9月と比べて約44%少なかった。
1─9月の輸入は前年比19.5%減の410万トン。
第3・四半期は122万4000トンで19年第2・四半期以来の低水準となった。
9月の輸入増加は、8月に新型コロナウイルスの防疫措置の影響で停滞した港湾作業が再開したことが背景。
加えて、銅国際価格が相対的に低くなったため輸入品の魅力が高まった。上海の銅精鉱倉庫在庫は9月に約30%減少した。
9月の銅精鉱の輸入は211万トンで3月以来の高水準。前月から11.9%増加、過去2番目の高水準だった昨年9月をわずかに下回った。