[パリ 1日 ロイター] - フランス保険当局は1日、新型コロナウイルスの死者が509人増え、合計4032人に達したと発表した。新型コロナの死者が4000人を超えるのはイタリア、スペイン、米国に続き4カ国目。
ただ死者の増加ペースは3日ぶりに鈍化した。新型コロナ感染拡大抑制に向けたフランスの全土封鎖措置は3週目に入っている。
フィリップ首相は同措置について、一斉に解除するのではなく、段階的に縮小していくことになるだろうとの見解を示した。具体的な時期には言及しなかった。
政府は3月17日から少なくとも4月15日まで必要な場合を除いて自宅にとどまるよう国民に指示している。
政府の統計には病院で死亡した患者数しか含まれていない。当局は近く、高齢者施設などでの死者も含めるとしており、死者数の急増が見込まれる。
感染者数は9%増の5万6989人。前日の増加率は17%だった。重体の患者も前日から8%増え6017人となった。
フランスは集中治療室のベッド数を危機前の5000床から約1万床に増やしており、可能な限り早期に1万4500床を確保することを目指している。
イタリアの新型コロナによる死者は1万3155人で世界の約30%に相当。スペインの死者は9053人。米国はフランスと同様、4000人超となっている。
4カ国を合わせた死者数は世界全体(4万5000人超)の約3分の2に上る。
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