ドル/円
正午現在 82.58/60 1.3718/20 113.29/34
午前9時現在 82.47/52 1.3688/90 112.89/95
NY17時現在 82.51/54 1.3691/97 112.85/91
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[東京 15日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点に
比べ、わずかにドル高の82円半ばで推移している。午前の取引は堅調で、ドルはこのと
ころのレンジの上限である82円後半に上昇し、しっかりで推移した。ドル買い戻しの大
きな流れのなかで、五・十日のドル実需などがドル買いを加速させた。ユーロ/ドルも、
先週売られすぎた反動などで週末から買い戻されている。
ドルは一時82.71円まで続伸した。7─9月期のGDP(国内総生産)が市場予想
を上回ったことに為替市場は反応薄だったが、きょうは五・十日に当たることから、仲値
公示に向けてドルの実需がふくらんだ。
また、アジアの株式市場が一時堅調となり、ユーロ/円が一時113.65円まで上
昇。つられてドルも円に対して上がった。
もともとドルは米金利上昇、さらに追加緩和の観測が遠のいたことを背景に、「今は買
い戻されやすい地合いにある」(国内金融関係者)という。
ユーロ/ドルも、EU(欧州連合)圏の周縁国の財政問題がくすぶりつつ、先週末に売
られすぎた反動などから買い戻しが優勢となっている。午前は一時、1.3751ドルま
で買われた。10年物アイルランド国債と独連邦債の利回り格差が縮小したことも材料視
されている。「1.38ドルを抜けると1.40ドルまで上昇する可能性がある」(邦銀)
との声が聞かれた。
一方、少し長い目でみれば「(ユーロは)また売られる。ショートカバーを巻き込みつ
つ確実に下値を下げており、1.30を切ってもおかしくない」(みずほコーポレート銀
行国際為替部マーケットエコノミスト、唐鎌大輔氏)との声もあった。
<英ポンドは高値から軟化>
英ポンドは133円前半で売り優勢。朝方の高値133.57円付近から軟化した。
英ポンド/円は前週12日に一時130円後半まで下押ししたが、その後は反発基調にあ
る。ただ、「個人投資家は逆張りで、ユーロ/円、英ポンド/円、ドル/円の順番に売り
を先行させている」(外為証拠金取引会社)との指摘も聞かれ、今朝の取引では上値が重
い。
このほか、朝方発表されたニュージーランドの7─9月期小売売上高が市場予想を上回
ったことを背景に、NZドルが一時0.7784米ドルまで上昇した。 同国の統計局が
15日発表した第3・四半期の小売売上高は、物価変動の影響を除いた季節調整済みで前
期比0.7%増加した。前年同期比では3.0%増。 ロイターがまとめたエコノミスト
の予想中央値は、前期比0.3%増、前年比2.6%増だった。
英豪系鉱山大手のBHPビリトン
シュ・コーポレーション
下げた。予測されていたこともあり、為替市場は反応しなかった。
(ロイターニュース 久保 信博記者)