[2日 ロイター] - ロシア財務省は2日、同国の連邦証券保管振替機関(NSD)が今後、ユーロ債の返済業務を行うと発表した。シティバンクは支払代行機関としての業務を停止した。
財務省によると、2023年、28年、42年、43年に満期を迎える4本のユーロ債について、シティは財務・送金・支払い・登録機関としての業務を5月24日で終了した。
「これらの債券に関する支払い代理人などの業務は、ロシアの法律に従ってNSDに移管された」と説明した。
ロシアはユーロ債投資家への支払いについて、ルーブルを用いたガス取引と同じような仕組みで行うことを検討している。しかしこうした取り組みでは債務不履行(デフォルト)を回避することはできないと投資家はみている。
財務省は、4月4日が満期だったユーロ債の支払い遅延について、外国の金融仲介機関の「非合法な行動」が原因と指摘した。
22年に満期となるユーロ債の返済を巡る問題は、必要に応じて2国間での解決を検討する用意があるとした。