日経平均<.N225>
前場終値 9595.18 -83.53
寄り付き 9633.92
安値/高値 9570.58─9638.49
出来高(万株) 78506
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[東京 27日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反落した。ギリシャ債
務問題に対する懸念が重しとなり24日の米国株が下落した流れを受けて、序盤から売り
が先行。前週後半にかけて上昇した反動もあり、主力株中心に売りが広がった。一方、買
い戻しなどで下値は限定され、日経平均は9600円水準でもみあい。日本株の低バリュ
エーションが指摘される一方、ギリシャの緊縮財政計画の行方や米景気減速に対する警戒
感などが上値の重しとされている。
東証1部騰落数は、値上がり370銘柄に対し値下がり1091銘柄、変わらずが
192銘柄だった。東証1部売買代金は4546億円。
24日の米国株式相場は下落。ギリシャ債務危機に対する懸念が払しょくしきれないな
か、イタリアの一部銀行株が急落したことが重しとなった。ギリシャの債務問題をめぐり
市場では、同国の緊縮財政5カ年計画が今週実施予定の議会採決で可決されず、同国がデ
フォルト(債務不履行)に陥る可能性もあるとの懸念が出ており、東京市場でも序盤から
売りが先行した。
前週後半にかけて堅調だった反動もあり、日経平均の下げ幅は100円を超える場面が
あったが、売り一巡後はやや下げ渋った。前週から続いている買い戻しなどが下値を支え
ているという。欧州勢による主力コア・金融株へのバスケット買いも観測された。市場で
は「日本株はすでにバリュエーションが安い。下期業績の上振れ期待などもあり、あらた
めて売り込まれる状況でもない」(コスモ証券本店法人営業部次長の中島肇氏)との声が
聞かれた。
一方、不透明な外部環境を背景に、積極的には動きづらいという。大和証券・投資情報
部次長の西村由美氏は「ギリシャの議会採決の結果が出るまで慎重な姿勢を崩せないほか、
週末にかけて発表される経済指標を前に米景気減速に対する警戒感も強い」といい、見送
りムードが広がりやすいと指摘していた。
個別銘柄ではニトリホールディングス<9843.T>が5日続伸。24日に2012年2月期
の連結営業利益予想を前年比3.9%増の547億円に上方修正したことが好感された。
従来予想の470億円の黒字に比べて16.3%の上方修正で、減益予想から増益予想に
転じた。営業利益予想は、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト
14人の予測平均値523億円を4.5%上回っている。
半面、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ディスコ<6146.T>、東京
精密<7729.T>など半導体関連銘柄が軟調だった。大手証券の株式トレーダーによると、米
ソフトウエア大手のオラクル
23日発表した第4・四半期(3―5月)決算はハードウエアの販売を中心に弱い数字と
なり株価は下落、24日の取引でも大きく下げた。
(ロイターニュース 杉山容俊)