日経平均<.N225>
前場終値 9915 -154.53
寄り付き 9943.32
安値/高値 9907.81─9971.14
出来高(万株) 90992
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[東京 12日 ロイター] 前場の東京株式市場で、日経平均は続落。ユーロ圏債務
問題がイタリアにも波及するとの懸念や、米債務上限引き上げ議論の遅れなどを背景に、
米国株が大幅続落した流れを継ぎ、1万円割れの水準で推移している。朝方は欧州勢から
のまとまった売りが出るなど、主力株を中心に全面安の展開。円高も嫌気されている。た
だし、スピード調整との見方は多く、目先は200日移動平均線(9892円32銭=1
1日)が一つのめどとして意識されている。医薬品、水産・農林業、情報・通信業がさえ
ない。
東証1部騰落数は、値上がり111銘柄に対し値下がり1473銘柄、変わらずが86
銘柄だった。東証1部売買代金は5531億円。
日経平均は150円を超える下落となった。朝方は欧州勢から主力株を中心にまとまっ
た売りが観測された。欧州問題や米株安などを受けて、市場では「これまでの相場に過熱
感があっただけに調整のきっかけになった。基本的にはスピード調整だが、海外要因を横
目でにらみながら、一喜一憂する展開になりそうだ」(証券ジャパン・調査情報部長の大
谷正之氏)との声が出ている。
また、「現時点では急ピッチの上昇に対する自律的な調整の範囲内。7月中旬にかけて
発表される米製造業関連の経済指標を見極めたいほか、15日の欧州金融機関へのストレ
ステスト(健全性審査)の結果公表も控え、目先は様子見気分が強くなりそうだ」(みず
ほ証券投資情報部長の倉持靖彦氏)という。
テクニカル的には、200日移動平均線(9892円32銭=11日)が目先の下値め
どになるほか、25日移動平均線(9677円32銭=同)などが意識されている。
円高に伴い、トヨタ自動車<7203.T>やキヤノン<7751.T>など主力の輸出関連株が軟調。
ファイナンスによる希薄化懸念で、エルピーダメモリ<6665.T>は年初来安値を更新した。
(ロイターニュース 寺脇麻理)
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