上海総合指数<.SSEC> 前営業日比 売買代金概算
前場終値 2767.322 35.370安 620.7億元(上海A株)
寄り付き 2783.722 18.970安
前営業日終値 2802.692 4.918高 1010.9億元(上海A株)
ハンセン指数<.HSI>
前場終値 21903.18 444.05安 393.2億香港ドル
寄り付き 22092.57 254.66安
前営業日終値 22347.23 379.20安 583.9億香港ドル
--------------------------------------------------------------------------------
[香港 12日 ロイター] 12日の香港株式市場は続落して前場を終えた。ユーロ
圏債務危機の悪化に圧迫されたほか、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービ
スのリポートを受け、中国企業の企業統治(コーポレートガバナンス)をめぐる懸念が再
燃した。
ハンセン指数<.HSI>前場終値は444.05ポイント(1.99%)安の
2万1903.18。
ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>は285.31ポイント(2.28%)
安の1万2212.01。
中国株式市場は反落。上海総合指数<.SSEC>は35.370ポイント(1.26%)安
の2767.322。
ムーディーズは11日、多数の中国企業について会計処理や企業統治などのチェック項
目を基に問題点を警告するリポートを公表した。中国企業の会計スキャンダルをめぐる投
資家の懸念が高まっていることに対応した。
香港市場の出来高は11日の前場終了時点のほぼ倍に膨らんだ。ムーディーズのリポー
トが言及した中国企業の株式が売り込まれた。
ルイス・キャピタル・マーケッツのディレクター、トム・カーン氏は「リポートで指摘
された問題に特に驚きはないが、現時点で急落している銘柄を誰が買いたいと思うだろう
か」と指摘。ネガティブなニュースが米国、欧州、中国から出ており、アジア市場全般で
リスク資産が下落していると語った。
本土系銀行は、歴史的に低水準となっているバリュエーションにもかかわらず、地方政
府の債務をめぐる懸念から引き続き下落した。中国建設銀行(CCB)<0939.HK>は
2.3%安。HSBCホールディングス<0005.HK>は1.8%安。
ムーディーズのリポートで、警告された項目が最も多かった中国のセメントメーカー、
ウエスト・チャイナ・セメント(中国西部水泥)<2233.HK>は8.1%急落。出来高は
30日間の平均値の2.5倍近くに拡大した。一時は26%下落していた。
上海総合指数は約1週間ぶりに250日移動平均を下回った。エネルギー・金融株が下
げを主導。中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)<601857.SS>、神華能源<601088.SS>、
中国工商銀行<601398.SS>はそれぞれ1.1%、2.8%、0.7%下落した。
一方、水資源関連株は前日に続いて買われた。胡錦濤国家主席が週末にかけて開かれた
会議で、中国のインフラに関する優先課題の要として水利改革を挙げたことが好感され
た。
安徽水利開発<600502.SS>は約8%急伸。前日は5.1%上昇していた。三峡ダム工事
を請け負ったエンジニアリング企業の中国葛洲堰集団<600068.SS>は2.8%高。