日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNIU1:>
終値 10010.39 +4.49 終値 10010 -10
寄り付き 10019.94 寄り付き 10030
安値/高値 9974─10026.18 安値/高値 9970─10030
出来高(万株) 179700 出来高(単位) 24938
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[東京 21日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小幅続伸となった。ユーロ圏
首脳会議や米連邦債務上限の引き上げ問題を前に様子見の雰囲気が濃く、前日終値を挟ん
で小動き。前日の米国株式市場がやや軟調だったことから、東京市場は利益確定売りが出
やすい展開だったが、大口の売り注文は少なく底堅さを維持した。引き続き商いは限定さ
れ、個別の材料株物色にとどまった。
東証1部騰落数は値上がり487銘柄に対し値下がり996銘柄、変わらずが176銘
柄。東証1部の売買代金は1兆1245億円だった。
前日の米国株式市場がやや軟調だったことから、東京市場では利益確定売りが出やすい
展開。ただ「ユーロ圏首脳会議や米連邦債務上限の引き上げ問題の行方を見極めたいとの
ムードがあり、全般に様子見気分が強い」(SMBCフレンド証券投資情報部部長の中西
文行氏)といい、日経平均は前日終値を挟んだ小動きに終始した。
あるドイツ政府関係者は、ドイツとフランスが21日のユーロ圏首脳会議におけるギリ
シャ支援について、共通の立場で一致したと述べた。トリシェ欧州中央銀行(ECB)総
裁を交えてサルコジ仏大統領とメルケル独首相の会談で共通の立場が確認された後、欧州
連合(EU)のファンロンパイ大統領と協議が行われたという。欧州財政問題に対する市
場の不安は若干後退したものの、積極的には買いづらいと指摘されている。
為替が引き続き円高水準で推移していることも買い控えにつながっている。準大手証券
トレーダーは「決算本格化前の円高進展で警戒感は根強い」と指摘した。一方で「大口の
売り注文が少なく底堅さを維持している。資金は個別の材料株に流れている」と述べた。
個別銘柄では東京電力<9501.T>の上昇が目立った。福島第1原発事故の賠償関係費用な
どを盛り込んだ2011年度第2次補正予算案の成立を見込み、すでに審議入りした賠償
支援法案の今後の成立に期待感が高まっていることが背景という。
またファーストリテイリング<9983.T>が続伸し、7月13日の年初来高値1万3620
円を更新した。野村証券が20日に目標株価を1万4500円から1万5500円に引き
上げたことが材料視された。投資判断は「Buy」を継続している。
きょうマザーズに新規上場したモルフォ<3653.T>は値が付かず、公開価格2250円の
2.3倍にあたる5180円買い気配で取引を終了した。最終的には売り注文数約27万
株に対し買い注文数約33万株だった。
(ロイターニュース 杉山容俊)