金の価格は本日安定した取引になっている。投資家が6月の連邦公開市場委員会議事録の発表を待っているからだ。
ニューヨーク商品取引所での8月限の金先物は、14:30までに0.14%上昇して1トロイオンスあたり1255.30ドルとなった。
ICBCスタンダード銀行の東京支店長である池水雄一氏は、「議事録の発表まではあまり動きはないと思います」とのこと。
米連邦準備理事会(FRB)の2日間の会議の結果は、明日午前3時(18:00 GMT)に発表される予定。FRBは6月に2度目の金利引き上げを行い、通年で計4回の利上げ予測となった。金は金利の上昇に非常に敏感であり、議事録の内容に注目が集まる。
一方で貿易摩擦の行方も最重要といえるだろう。金曜日に、米国は340億ドルの関税を中国製品に課す予定だ。これに対抗し、中国政府は同じ規模の報復関税を、アメリカ製品に課すとしていたが、中国財務省は、中国が「アメリカより先に関税を課すことはない」と声明を発表。時差の関係でアメリカの数時間前に関税を課すとみられていたが、これを否定した形になっている。