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東京外為市場・正午=ドル102円前半、4―6月期GDPに関心

発行済 2014-08-13 07:49
東京外為市場・正午=ドル102円前半、4―6月期GDPに関心
[東京 12日 ロイター] -   
         ドル/円 JPY=   ユーロ/ドル EUR=   ユーロ/円 EURJPY=
 正午現在   102.29/31  1.3367/71  136.74/78
 午前9時現在 102.21/23  1.3380/84  136.77/81 
 NY午後5時 102.18/20  1.3384/86  136.76/80

正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の10
2円前半。日経平均株価が小幅ながらも前日比でプラス圏にあることや、米系ファンドに
よる損失確定のドル買戻しフロー等も手伝い、ドルは続伸した。市場は、13日朝に発表
される4―6月期の実質国内総生産(GDP)速報に関心を寄せている。

ドルは朝方の安値102.18円から、仲値を挟んで一時102.37円まで上昇。
102円前半では「米系ファンドのストップ(損失確定の買い戻し)を巻き込んで上昇し
たが、103円では実需の売りが控えているので、買い上がる気運は盛り上がらなかった
」(外銀)という。

日銀がきょう発表した7月の円建て輸入物価指数は前年比でプラス2.8%となり、
6月のプラス4.3%から上げ幅が縮小した。
為替市場では、「円安の輸入物価押し上げ効果が年後半に薄まることは、想定の範囲
内」(金融機関)とされ、相場への影響はみられなかった。

<4―6月期GDP>

ロイターが25人のエコノミストを対象に行った調査によると、GDPの予想平均値
は前期比年率マイナス7.1%で、2012年7―9月期以来のマイナス成長となること
が見込まれている。
市場では7.1%程度のマイナス成長はほぼ織り込まれているが、予想以上にマイナ
ス幅が拡大すれば、株安に伴う円買い戻しが勢いづく可能性もあるという。
顕著なマイナス成長は、一般に、追加的な景気刺激策を想起させるが、「追加緩和期
待が再び膨らむ可能性は低い」(邦銀)とみられている。ただし、「円売りのニュアンス
を引き出す可能性も否定できない」(FX会社)という。

  国際通貨基金(IMF)は先月末、日本政府が成長押し上げに必要な追加的な改革
や公的債務の削減を実行できない可能性があるとし、日本経済には中期的に下振れリスク
が存在するとの見解を示している。

<ユーロ>

ユーロは1.33ドル後半での小幅な値動きとなった。
ウクライナをめぐる国際的な緊張が和らぎつつあるとの見方が広がり、7月初旬から
続いたユーロの下落は止まり足元では足踏み状態となっている。前日は1.3410ドル
まで反発した。

地政学的リスクについては、「ウクライナもイラクも宗教的な問題が根底にあるため
、早期に収束するのは困難であり、引き続き意識する必要があるだろう」(FXプライム
byGMO、常務取締役の上田眞理人氏)との意見が出ている。
ただ、「最近は、リスクオフになった時にドルが買われなくなっていることには留意
すべきだ。ニューヨーク株がバブル的であるため、リスクオフ時には米国株がまず売られ
、それに呼応してドルが下落する傾向がある」と上田氏は述べ、現在の環境では、ユーロ
が逃避通貨になりうると指摘する。

<ジャクソンホール、フィッシャー副議長>

市場では、相場の決め手となる材料が乏しい中、早くも、イエレン米連邦準備理事会
(FRB)議長が出席するジャクソンホール会合待ちとの声が出ている。
ワイオミング州ジャクソンホールで米カンザスシティ連銀が主催する金融・経済シン
ポジウムは、8月21―23日に開催が予定されている。

ただ、前日の東京時間夕刻には、FRBのフィッシャー副議長の発言が伝わり、ドル
が弱含む場面が見られた。
フィッシャー副議長は、これまでの米国と世界の景気回復について「期待外れ」と述
べ、潜在成長率の永久的な下方シフトを示唆する可能性があるとの見方を示した。
また、量的緩和は成功しているが、短期金利を管理する能力を複雑にしていると指摘
。さらに、米住宅セクターやさえない外需が引き続き米景気回復の重しになっているとし
、米生産性の低下がどの程度回復するかは不透明と述べた。

「(副議長発言は)かなり慎重なトーンを出していたので、今後、米金利が順調に上
がっていくとも思えない。ドル高トレンドも後ずれする可能性もある」(外為アナリスト
)との意見が出ていた。


(森佳子)
((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM:
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