モルガン・スタンレーの第2四半期決算は、投資銀行業務、特に株式と債券の引受業務が復活し、大幅な増益となった。このような好転にもかかわらず、同行の株価は不安定な市場前取引で2%下落した。
例年大きな成長要因となっているウェルス・マネジメント事業の収益が若干増加したことが、株価変動の要因となった。
同行の6月30日に終了する四半期の純利益は31億ドル(1株当たり1.82ドル)で、前年同期の22億ドル(1株当たり1.24ドル)から大幅に増加した。モルガン・スタンレーのテッド・ピック最高経営責任者(CEO)は、好調な業績について、資本市場の状況が改善したためだと強調した。
米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げへの期待や株式市場の高騰に加え、より明るい経済見通しが、バイアウト、債権売却、株式公開などの活動を活性化させた。
これは、ウォール街の活動が2年近く低迷していたことに続くものである。Dealogic社のデータによると、今年上半期の世界の投資銀行業務の収益は17%増加し、416億ドルに達した。
モルガン・スタンレー自身も、投資銀行業務収入が51%増の16億2,000万ドルに急増した。この部門のうち、株式引受収益は56%増の3億5,200万ドル、債券引受収益は71%増の6億7,500万ドルとなった。アドバイザリー収入も30%増の5億9200万ドルとなった。
ウェルス・マネジメント部門の収益は68億ドルと、前年の67億ドルから小幅増となり、LSEGのデータに基づくウォール街の予想と一致した。また、当四半期の純新規資産は360億ドルであった。
モルガン・スタンレーの機関投資家向け証券部門の収益は70億ドルで、前年の57億ドルから増加した。モルガン・スタンレー全体の収益は約12%増の約150億ドルとなった。
ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース(NYSE:JPM)、シティなどの競合銀行も堅調な投資銀行収益を計上しており、このセクターの回復を広く示している。
ジェームズ・ゴーマン前CEOのリーダーシップの下、モルガン・スタンレーは10兆ドルの顧客資産を運用することを目指し、ウェルス・マネジメントの強豪企業を築き上げた。
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