英国財政の大幅な支出超過に対処するため、同国のレイチェル・リーブス新財務相は月曜日、今後2年間で総額135億ポンド（173億ドル）にのぼる一連の支出削減を宣言した。最近就任した労働党は、予算に220億ポンドの穴があると指摘し、その不足分は保守党前政権の財政不始末によるものだとしている。
リーブズ氏は議会で演説し、今年の財政赤字が25％拡大するのを防ぐため、これらの措置の必要性を強調した。彼女は、「この支出超過の規模は持続可能ではありません。行動を起こさないという選択肢はありません」と述べた。7月4日に地滑り的勝利を収めた労働党は、公共政策分野の悲惨な状況を声高に訴え、状況は予想よりはるかに悪いと主張している。
リーブズ氏が就任と同時に開始した財政の見直しでは、財政不足が確認されたが、これは演説前の報道でも予想されていたことだった。歳出削減に加え、リーブズ氏は公共部門の賃上げに関する独自の勧告に同意したが、その具体的な内容は発表では明らかにされなかった。
保守党議員を含む労働党批判派は、歳出削減は増税の前触れだと指摘している。しかし、労働党は選挙キャンペーンで公約したように、所得税、付加価値税、その他の主要な税金の税率を上げないという公約を維持している。
エコノミストたちは労働党の主張に対して懐疑的な見方を示しており、政権に就く前に労働党は財政の逼迫を認識しておくべきだったという意見もある。にもかかわらず、税制変更の可能性は、年明けの正式な予算案で発表される見込みだ。
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