低迷した6月に続き、7月の英国小売売上高は0.5％増となり、エコノミストの予測と一致した。この伸びは、これまで景気拡大に水を差すような涼しく湿った天候が続いた後のことである。
国家統計局によると、7月の小売売上高は前年同月を1.4％上回り、エコノミスト予想の中央値と一致した。しかし、パンデミック流行前の2020年2月の水準と比較すると、販売台数は依然として0.8％の遅れをとっている。
2022年から2023年にかけて英国の消費者を圧迫していたインフレ圧力の緩和が明らかになった。インフレ率は5月と6月にイングランド銀行の目標である2%に戻り、7月には若干の上昇が確認された。特筆すべきは、賃金の伸びがインフレ率を上回ったことである。
これに関連して、イングランド銀行は今月初め、金利を16年来のピークから引き下げた。同時に、英国で最も長い歴史を持つ消費者信頼感指数が先月、約3年ぶりの高水準に達し、消費者が経済状況の改善を感じ、大きな買い物をする傾向が強まったことを示した。
こうした好意的な指標にもかかわらず、小売業界は複雑な様相を呈している。衣料品小売のネクストは、第2四半期の売上高が予想を上回り、通期の利益見通しも上方修正した。
これとは対照的に、高級ブランドのバーバリーは利益警告を発表し、他の英国小売企業も、消費マインドの低迷が続いていること、特に裁量支出が増えていることを指摘している。
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