堅調な経済指標を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利下げ観測が後退したため、米ドルは5週間続いた連敗を止め、主要通貨に対して1週間ぶりの高値に近い水準で取引されている。
ユーロは、ドイツとスペインのインフレ率が低い数値となったことから、欧州中央銀行が緩和策を実施する必要性が示唆され、対ドルで2週間ぶりの安値に近い水準で推移した。
一方、円相場は1ドル=145円近辺で推移した。8月のコア消費者物価指数が2.4%上昇し、日銀の目標値である2%を上回ったものの、エネルギーコストを除いた指標では1.6%の上昇にとどまったためである。
米国では、第2四半期の国内総生産(GDP)が年率3.0%増と、前回発表の2.8%増から上方修正された。
この改定値は、GDPの数値が据え置かれるというエコノミストたちの予想に反していた。ナショナル・オーストラリア銀行(OTC:NABZY)のシニアFXストラテジスト、ロドリゴ・カトリル氏は、GDP改定値は消費者部門の好調を強調し、第2四半期の米国経済の底堅さを強調したと指摘した。
CMEグループ(NASDAQ:CME)のFedWatchツールが示唆するように、市場トレーダーは9月18日に予定される米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ決定に対する予想を調整し、50ベーシスポイントの利下げの可能性が38%から34%に低下した。
ドルと主要6通貨のバスケットを比較する米ドル指数は、木曜日に0.36%上昇した後、0032GMT時点で101.34と比較的安定していた。101.58まで上昇し、8月22日以来の高値を記録した。
同指数は今週0.66%上昇し、4月上旬以来最高のパフォーマンスとなり、5週間の下落に終止符を打った。今週の上昇にもかかわらず、ドル指数は8月に2.6%の下落を予想している。
ドル円は、8月23日以来の高値となる145.55円をつけた後、144.78円まで小幅に軟化した。ユーロは、木曜日に1.10555ドルまで下落した後、1.1082ドルで横ばいとなった。今日はこの後、フランス、イタリア、ユーロ圏全体など、欧州各国の消費者インフレの追加データが発表される。
また米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)が好んで使用するインフレ指標であるコア個人消費支出(PCE)価格指数が発表される。英ポンドは、8月23日以来の安値となる1.3146ドルまで小幅に下落した後、1.31655ドルで底堅く推移した。
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