[香港 19日 ロイター] - 香港のキャセイ・パシフィック航空は19日、7月から客室乗務員全員に「文化研修」を実施し、乗務員による標準中国語でのサービスを拡充するほか、中国本土から乗務員を採用する計画を明らかにした。乗務員による差別が批判されたことを受け、対策に乗り出す。
社内メモをロイターが閲覧した。キャセイは先月、英語をうまく話せない乗客を客室乗務員が差別したとインターネット上で批判されたことを受け、関係した乗務員3人を解雇したと発表していた。
ロナルド・ラム最高経営責任者(CEO)はメモで、標準中国語を話す乗客が増えているため、乗務員の標準語習得率を引き上げることが主な目的だと述べた。
キャセイの乗務員による差別行為は中国本土のソーシャルメディアで拡散され、中国の国営メディアや香港政府の当局者から批判が相次ぐ事態となった。