[ワシントン 18日 ロイター] - バイデン米大統領は石油価格を抑制するため、戦略石油備蓄(SPR)放出の売却手続きを年内に完了する方針を19日に発表する見通し。また、今後数年で相場が値下がりするタイミングを狙って備蓄を補充する戦略も示す。
バイデン氏は今年、SPRから1億8000万バレルを放出することを決定。対ロシア制裁による供給逼迫に対応した。
当初は11月に売却手続きを終了する予定だったが、夏季に買い付けが予想より鈍くなり、1500万バレル程度が未売却のままだ。
政権高官によると、未売却分は12月に引き渡せるよう入札にかけられる見通し。また、必要に応じて追加放出も行う可能性がある。
今後数年で備蓄を補充する計画も示す。米WTIの価格が1バレル=67─72ドルの範囲内あるいはそれを下回る水準で推移するタイミングに限られるという。消費者と生産会社にシグナルを送る効果を期待しているという。
バイデン氏は民間部門が「このシグナルを受け止めて生産・投資を増やし」、消費者に適切な価格を提供し続けるよう呼びかけていると語った。