[27日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。堅調な経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げによりリセッション(景気後退)が迫っているとの懸念が緩和した。
5月の米耐久財受注は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財の受注が市場予想に反して増加した。5月の米新築一戸建て住宅販売戸数も前月比12.2%増加し、2022年2月以来の高水準となった。6月の米消費者信頼感指数は約1年半ぶりの高水準となった。
ジャニー・モントゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、マーク・ルスキーニ氏は、ここ数営業日株価は調整局面にあったが、この日の好調な経済指標が買い戻しの理由になったと説明した。
スパウティング・ロック・アセット・マネジメントのチーフストラテジスト、リース・ウィリアムズ氏は、堅調な経済指標に加え、四半期末を控えて資産運用担当者がポートフォリオにアウトパフォーム資産を追加する動きも相場を支えたとの見方を示した。
週内に主要インフレ統計などの発表が予定されている。また、28日には欧州中央銀行(ECB)主催の金融シンポジウムでパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が日米欧の中銀トップとのパネル討議に参加する。
個別銘柄では、マイクロソフトとアップル、アマゾン・ドット・コム、テスラ、エヌビディアなどの上げが目立った。
メタ・プラットフォームズはシティグループの目標株価引き上げを受けて3%上昇した。
クラウド上でデータ管理・分析を手掛けるスノーフレイクは4.2%高となった。金融機関や医療、小売を含む幅広い業種の顧客が自社データを使って人工知能(AI)モデルを構築するのを支援するサービスで半導体大手エヌビディアと提携すると発表した。
ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスは通年利益見通しの下方修正が嫌気され、9.3%安となった。
CVSヘルスやライトエイドなどのドラッグストア大手も売りが優勢となった。
新興電気自動車(EV)メーカーのローズタウン・モーターズは、米連邦破産法第11条(民事再生法に相当)の適用を申請し、身売りの意向を示した。株価は17.2%下落した。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.55対1の比率で上回った。ナスダックでも1.54対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は101億6000万株。直近20営業日の平均は116億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33926.74 +212.03 +0.63 33739.03 33975.65 33730.39 .DJI
前営業日終値 33714.71
ナスダック総合 13555.67 +219.90 +1.65 13389.25 13578.80 13366.97 .IXIC
前営業日終値 13335.78
S&P総合500種 4378.41 +49.59 +1.15 4337.36 4384.42 4335.00 .SPX
前営業日終値 4328.82
ダウ輸送株20種 15293.11 +401.68 +2.70 .DJT
ダウ公共株15種 910.67 +2.64 +0.29 .DJU
フィラデルフィア半導体 3642.41 +126.64 +3.60 .SOX
VIX指数 13.74 -0.51 -3.58 .VIX
S&P一般消費財 1308.58 +26.38 +2.06 .SPLR
CD
S&P素材 514.15 +7.09 +1.40 .SPLR
CM
S&P工業 892.24 +11.06 +1.25 .SPLR
CI
S&P主要消費財 777.41 +2.62 +0.34 .SPLR
CS
S&P金融 547.93 +3.85 +0.71 .SPSY
S&P不動産 232.96 +2.56 +1.11 .SPLR
CR
S&Pエネルギー 606.74 +1.37 +0.23 .SPNY
S&Pヘルスケア 1527.64 -3.06 -0.20 .SPXH
C
S&P通信サービス 213.60 +2.37 +1.12 .SPLR
CL
S&P情報技術 3027.70 +60.59 +2.04 .SPLR
CT
S&P公益事業 333.89 +0.14 +0.04 .SPLR
CU
NYSE出来高 8.51億株 .AD.N
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 32860 + 290 大阪比 0#NK:
シカゴ日経先物9月限 円建て 32800 + 230 大阪比 0#NIY
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