サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

欧米為替見通し:ドル・円は軟調推移か、世界的な景気減速懸念で円買い継続

発行済 2019-03-08 17:31
更新済 2019-03-08 17:40
© Reuters.  欧米為替見通し:ドル・円は軟調推移か、世界的な景気減速懸念で円買い継続

8日の欧米外為市場では、ドル・円は軟調な展開を予想する。

中国の2月輸出の大幅減少を受けて、世界的な景気減速懸念が一段と広がり、リスク回避的な円買いが続くとみられる。

今晩発表の米雇用統計は失業率や賃金で改善が予想されるものの、想定内であればドル買いは限定的になりそうだ。

欧州中央銀行(ECB)は前日開催した理事会で、ユーロ圏経済の景気減速を受け成長見通しを大幅に引き下げたほか、今年後半としていた利上げ時期の来年以降への先延ばしを決定。

また、条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)も再開するなど、一段のハト派姿勢を強めた。

それを受け、ユーロが売り込まれドル買い主導の展開に。

ドルは欧州通貨やオセアニア通貨だけでなく、新興国通貨などに対しても強含み、クロス円の売りを誘発。

本日のアジア市場では日本株や中国株が下落し、ドル・円は世界的な株安を警戒した円買いで、一時111円割れまで軟化した。

今晩の取引では、米国の2月雇用統計が焦点。

市場予想は非農業部門雇用者数が前月比+18.0万人(前回+30.4万人)、失業率は3.9%(前回4.0%)、平均賃金は前年比+3.3%(前回+3.2%)と予想される。

ただ、予想通りに失業率や平均賃金が改善しても、連邦準備制度理事会(FRB)当局者は米国経済の減速により「金利見通しの引き下げが必要」(ブレイナード理事)との慎重姿勢に変わりはなく、ドルの買い戻しは限定的となりそうだ。

一方、ファーウェイの米国内における法的対抗措置から米中貿易交渉への影響を懸念した円買いも想定したい。

(吉池 威)【今日の欧米市場の予定】・22:30 米・2月非農業部門雇用者数(予想:+18.0万人、1月:+30.4万人)・22:30 米・2月失業率(予想:3.9%、1月:4.0%)・22:30 米・2月平均時給(前年比予想:+3.3%、1月:+3.2%)・22:30 米・1月住宅着工件数(予想:119.5万戸、12月:107.8万戸)・22:30 米・1月住宅建設許可件数(予想:128.7万戸、12月:132.6万戸)・22:30 カナダ・2月失業率(予想:5.8%、1月:5.8%)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます