[オタワ 21日 ロイター] - カナダのフレーザー新住宅相は21日、住宅コスト上昇を受け、近年急増している学生ビザの認可制限を検討する可能性があると明らかにした。
公式統計によると、2022年時点で発効している学生ビザは80万件超。12年の27万5000万件から大幅に増加している。
カナダは就労許可を受けやすいことから人気の留学先となっている。
フレーザー氏は、学生急増により住宅市場に顕著な圧力が生じていると説明。外国人学生受け入れを制限する可能性があるかとの質問に、「検討すべき選択肢の一つだと思う」と述べた。ただ、政府はまだ何も決定していないとも語った。
人口約3950万人のカナダは、25年に過去最多の50万人の新規永住者を受け入れる予定だが、フレーザー氏は受入数の制限は解決策ではないとの考えを示した。