[エッセン(ドイツ) 16日 ロイター] - ドイツの電力最大手エーオンは、ロシアへのエクスポージャー縮小に向けて他のエネルギー会社と連携していることを明らかにした。ロシアによるウクライナ侵攻で、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」に11億ユーロ(12億ドル)出資しているエーオンは、評価損を計上する可能性があるとも述べた。
エーオンは、ロシアのガス生産会社と長期供給契約を直接結んではいないが、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムが欧州で展開する複数企業からガスを一部購入している。
エーオンのバーンバウム最高経営責任者(CEO)は年次総会で、「ロシアの侵攻を考慮し、これらの企業からの新規ガス購入は取りやめる」と述べた。
エーオンは、年金基金を通じてノルドストリーム1の権益15.5%を保有。権益の大半はガスプロムが保有する。ノルドストリーム1は現在、ロシア産ガスをドイツまで輸送する主要経路となっている。