40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

欧州市場サマリー(5日)

発行済 2019-09-06 08:42
更新済 2019-09-06 08:46
欧州市場サマリー(5日)

[5日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。ポンド高を受け輸出株が売られた。

ポンドはここ2日間で、10カ月ぶりの大幅な値上がりとなった。英議会は10月31日に英国を合意なしで欧州連合(EU)から離脱させようとするジョンソン首相の動きを阻止する法案を可決した。合意なき離脱への懸念が後退し、ポンドを押し上げた。

国際的な銘柄である酒造大手のディアジオ (L:DGE)と製薬のアストラゼネカ (L:AZN)、同グラクソ・スミスクライン(GSK) (L:GSK)は約3%値を下げた。

米中が10月に通商閣僚協議を開くことで合意し、米国や欧州株式市場では株価が上がった。リスク資産が買われる中、比較的安全な資産とされる金が値を下げ、金・銀生産のフレスニロ (L:FRES)は5.8%下落。FTSE100種で最も大幅に落ち込んだ。

一方、工業株は買われた。防衛大手BAEシステムズ (L:BAES)とエンジンメーカーのロールスロイス (L:RR)はともに約1%値を上げた。フランスの航空機エンジンメーカーのサフラン (PA:SAF)が利益見通しを引き上げたことや、フランスの戦闘機メーカー、ダッソー・アビアシオン (PA:AVMD)が売り上げ目標の引き上げ確認したことが買い材料だった。

ロンドンの新興企業向け株式市場、AIMに上場するオンラインファッション販売のブーフー (L:BOOH)は15.1%急騰し、過去最高値をつけた。通期の売り上げ見通しを引き上げたことが好感された。

中型株では、銀行のCYBG (L:CYBGC)が21.4%急落し、過去最安値をつけた。支払補償保険の不適切販売を巡る引当金を増やす見込みだとの発言が不安視された。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。米中通商協議への期待と好調な企業決算が買い材料だった。また、銀行株の値上がりを受けて市場心理が好転した。

米中が10月初めに通商閣僚協議を開くことで合意したとの報道で、両国の通商協議が進展するとの期待が高まった。通商政策に左右されやすいSTOXX欧州600種自動車・部品株指数 (SXAP)は2.88%上昇し、部門別で最も大幅に伸びた。

銀行株指数 (SX7P)も前日に続き上昇し、2.56%伸びた。米統計が好調だったほか、欧州中央銀行(ECB)当局者が今週、積極的な刺激策導入に慎重な発言をし、銀行の収益悪化懸念が後退したことが買い材料だった。個別銘柄ではアイルランド銀行 (I:BIRG)が8.5%上昇。新たな最高経営責任者(CEO)を任命したフィンランドのノルデア銀行 (HE:NDAFI)は7.3%高だった。スペインの銀行株も値を上げた。

フランスの航空機エンジンメーカーのサフラン (PA:SAF)は5.1%上昇した。通期の利益見通しを引き上げたことが好感された。フランスの戦闘機メーカー、ダッソー・アビアシオン (PA:AVMD)は5.7%値上がり。2019年の純売上高が増えるとの見方を確認したことが買い材料だった。

<ユーロ圏債券> 長期債を中心に売りが膨らんだ。米中貿易摩擦解消に向けた兆しを受け、両国の対立激化が世界景気後退を招くとの懸念が和らいだ。イタリアや英国を巡る政治的リスクが後退したことも、安全資産としての国債への投資妙味を低下させた。

米中両国はこの日、閣僚級の通商交渉を10月初旬にワシントンで開催することで合意。政局混迷が続いていたイタリアではコンテ新内閣が発足し、英国では「合意なき」欧州連合(EU)離脱を阻止する法案が可決された。[nL3N25W0LW][nL3N25W2ZN][nL3N25V4MV] 

ラボバンクの金利戦略主任リチャード・マグワイヤ氏は「逃避買いがイールドカーブのフラット化につながっていたが、こうした動きが小幅ながらも反転している」と述べた。

仏30年債 (FR30YT=RR)とオランダ30年債 (NL30YT=RR)の利回りは13─14ベーシスポイント(bp)上昇。独30年債利回り (DE30YT=RR)も1日としては2015年以来の大幅な上昇を記録し、マイナス0.03%を付けた。

独10年債利回りは9bp上昇のマイナス0.59%。1日としては約1年ぶりの大幅な上昇となる勢い。

イタリア10年債利回り (IT10YT=RR)も10bp上昇し、0.92%。同50年債利回り (IT50YT=RR)も20bp上昇の2.31%。

市場では来週の欧州中央銀行(ECB)理事会が注目されるが、一部ECB当局者が積極的な刺激策は必要ないとの認識を示していることに加え、フランスやスペインでの大規模国債入札、底堅い米指標などを受け、ECBが予想ほど積極的な刺激策を打ち出さない可能性があるとの見方が浮上している。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.1036 1.1038 (EUR=)

ドル/円 106.95 106.52

ユーロ/円 118.06 117.58 (EURJPY=)

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 385.92 +2.74 +0.72 383.18 (STOXX)

FTSEユーロファースト300種 1518.32 +9.93 +0.66 1508.39 (FTEU3)

ユーロSTOXX50種 3484.70 +33.87 +0.98 3450.83 (STOXX50E)

FTSE100種 7271.17 -40.09 -0.55 7311.26 (FTSE)

クセトラDAX 12126.78 +101.74 +0.85 12025.04 (GDAXI)

CAC40種 5593.37 +61.30 +1.11 5532.07 (FCHI)

<金現物> 午後 コード

値決め 1529.1

<金利・債券>

米東部時間14時24分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 100.47 -0.01 100.48 (FEIc1)

独連邦債2年物 112.45 -0.07 112.52 (FGBSc1)

独連邦債5年物 135.77 -0.24 136.01 (FGBMc1)

独連邦債10年物 177.31 -1.21 178.52 (FGBLc1)

独連邦債30年物 216.68 -5.94 222.62 (FGBXc1)

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 -0.827 +0.034 -0.884 (DE2YT=RR)

独連邦債5年物 -0.880 +0.042 -0.896 (DE5YT=RR)

独連邦債10年物 -0.595 +0.091 -0.671 (DE10YT=RR)

独連邦債30年物 -0.044 +0.157 -0.183 (DE30YT=RR) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190905T234205+0000

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます